グーグルは12月13日に記者発表会を開き、かねてより提供が期待されていたiOS版「Google マップ」アプリを公開したことを発表した。対応OSはiOS 5.1以降でApp Storeからダウンロードできる。iPadには最適化されていないが、専用アプリの提供についても「今後考えていく」としている。
Appleは、モバイル向けOS「iOS 6」からGoogle マップアプリを標準搭載せず、自社開発した独自の地図アプリを採用。しかし、実際にアップデートしたユーザーからは、Google マップと比べると情報量が乏しいなどの厳しい意見が相次ぎ、Apple 最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏が公式に謝罪し、責任者は退社するという事態となっていた。
グーグル プロダクトマネージャの牧田信弘氏は、iOS版のGoogle マップアプリが再び公開されたことについて「Google マップをあらゆるデバイスを通して提供したいと思っている。利用者の多いiPhoneにも同じマップのユーザー体験を届けたいという思いから、今回の開発に至った」と説明。ただし、Appleとどのようなやりとりがあったのかは明かされなかった。
新たなGoogle マップアプリでは、店舗を検索した際などに、画面下に店舗名や車でのアクセス時間などを表示する「情報シート」を搭載。この情報シートを画面上方向にスワイプすることで住所や営業時間、ストリートビュー、口コミといった、より詳細な情報を確認できる。
また、Google アカウントにログインした状態で、検索窓の右側に表示されている人がたのアイコンをタップすれば、自宅や会社、よく行く店舗など、事前に登録しておいた場所への経路などを簡単に検索できる。
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