「Google Maps」は、米航空宇宙局(NASA)と米海洋大気庁(NOAA)による「Black Marble」(夜の地球)の画像を使って、またたく光に満ちた地球を広範囲にわたって観察できるようにした。
Googleは米国時間12月10日、同社独自のサービス「Earth at Night」の提供を開始したことを発表した。Earth at Nightは、NASAとNOAAが共同で運用する「Suomi NPP」衛星から撮影された画像を利用して、地球全体を見ることができるようにし、アニメーション効果をつけたものだ。これら一連の画像を観察していると、日没後の地球が宇宙からどのように見えるのかが分かる。
GoogleはEarth at Nightの説明文で、「地球の地表と島々の全区画をクリアにした画像を得るために、312回の軌道周回のデータを必要とした。その後、この新しいデータを既存の地球の『Blue Marble』(昼の地球)画像に重ね合わせて、現実的な地球の画像を作り出した」と書いている。
NASAとNOAAは先週、一連の夜間写真を公開し、日没後、明かりのついた地球がどのように見えるのかをこれまでで最もクリアな画像で見ることができるようにした。NASAとNOAAのプロジェクトでは、312回の軌道周回に加えて、2.5テラバイトの写真をキャプチャする極めて強力な「Visible Infrared Imaging Radiometer Suite(可視赤外撮像機放射計)」センサも必要だった。その後、雲の写っていない写真が1つにまとめられて、有名な「Blue Marble」の画像に重ね合わせた。
Earth at Nightでは、ユーザーは大陸をまたいで検索し、サハラの暗闇からニューヨーク市の輝き、インド全域を包むほのかな光まで、さまざまな国々がBlack Marbleでどのように見えるかを確認できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」