矢野経済研究所は12月10日、「世界のスマートフォン・タブレット市場に関する調査」の結果を発表した。出荷台数は2014年にスマートフォンがフィーチャーフォンを上回り、2015年にはタブレットがノートPC上回ると予測している。
フィーチャーフォンとスマートフォンをあわせた、世界のハンドセットの2012年の出荷台数は、前年比9.3%増の16億5890万台を見込んでいる。内訳はフィーチャーフォンが前年比8.1%減の9億5890万台に対し、スマートフォンが前年比47.7%増の7億台と予測。スマートフォンは新興国や途上国でも需要が拡大しており、2014年にはスマートフォンがフィーチャーフォンの出荷台数を逆転すると予測している。
スマートフォン市場の成長期が続くことが想定されるなか、機種としてはハイエンドとローエンドとの二極化が進む可能性が高いとしている。新興メーカーはローエンド市場だけでなくハイエンド市場にも積極的に進出する姿勢を見せており、今後世界市場で生き残るには、ブランド力や製品開発力とともに、製品供給能力が求められると分析している。
2012年の世界のタブレット出荷台数は1億1180万台を見込む。2011年以降、家電やPCメーカー、オンラインショッピング事業者や書籍チェーンなどの参入で製品数が大幅に増加し、7インチ級画面の製品を主軸に、2015年の出荷台数は2億3780万台と予測。低価格と小型軽量を武器に市場を拡大させるタブレットは、2015年にはノートブックPCの出荷台数を上回ると予測している。
調査は7~10月に、海外携帯電話やスマートフォンのメーカー、海外製造受託企業、海外PCメーカー、国内移動体通信サービス事業者、国内携帯電話メーカー、国内部品メーカー、業界団体などを対象に矢野経済研究所の研究員による直接面談や電話、メール によるヒアリングに加え、文献調査を併用した。
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