NPD DisplaySearchによると、北米においてタブレットの出荷台数が、低価格製品と豊富な機種のおかげで、史上初めてノートPCの出荷台数を上回る見通しだという。
NPD DisplaySearchのRichard Shim氏が米国時間11月20日に発表した見通しによると、2012年第4四半期のタブレット出荷台数は、199ドルという価格のモデルが人気を集め、また機種が豊富であることから、同四半期におけるノートPCの予想出荷台数である1460万台を上回る2150万台に達するだろうという。
また同氏は、2013年には北米での年間出荷台数においてタブレットがノートPCを初めて上回り(8000万台に対して6380万台)、以降もその傾向が続くだろうと述べている。
Shim氏は「このブラックフライデー(米国における感謝祭翌日の金曜日)から始まるショッピングシーズンで需要は押し上げられるだろう」と述べるとともに「Googleの199ドルの『Nexus 7』やAmazonの7インチ『Kindle Fire』が発売されたことで、199ドルという価格が目標価格、あるいは下回るべき価格になってきている」と述べている。
Shim氏によるとタブレット市場は、2010年に同市場を確立した9.7インチの「iPad」が発売されてから様変わりし、現在では7インチや7.9インチ、8.9インチ、10.1インチ、10.6インチのサイズのものが販売されるようになっており、OSも「iOS」や「Android」「Windows 8」とさまざまである。
Appleは2012年11月初めに、7.9インチの「iPad mini」を329ドルというスタート価格で発売するとともに、iPadの最新バージョンも発売した。Piper JaffrayのアナリストであるGene Munster氏は、これらタブレットの発売後における最初の週末で、300万台のiPadシリーズ製品が販売され、そのうちの大部分である200〜250万台がiPad miniであったと推測している。
Shim氏は10月のブログ投稿のなかで、iPad miniについて「この新たな低価格モデルはより幅広いユーザーにアピールでき、需要を押し上げることになるだろう」と述べている。
世界全体で見ると、タブレットの出荷台数がノートPCのそれを上回るのは2015年になると見込まれており、その際にはタブレットが2億7590万台に対して、ノートPCが2億7000万台になると予想されている。
(Digitimes Researchによると、全世界におけるタブレットの出荷台数は2013年にノートPCを上回るという。その理由として、有名ブランドのAndroidタブレットの人気と、アジアにおけるノーブランドのAndroidタブレット市場の爆発的な成長が挙げられている)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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