IT調査会社Canalysは米国時間2月3日朝、2011年第4四半期における各国のPC出荷台数の推計を発表した。同社が年間出荷台数を計算して相互参照したところ、2011年の出荷台数は、スマートフォンが4億8800万台、クライアントPCが4億1500万台となった。この場合のクライアントPCの定義には、ノートPCやデスクトップPCだけでなくネットブックや「パッド」(タブレット)も含まれる。タブレットは、成長が飛び抜けて速い分野だった。
だが、「Kindle Fire」発売の成功や世界的に好調な「iPad」の売り上げをもってしても、2011年のタブレット出荷台数は6300万台で、出荷台数5億台に迫る勢いのスマートフォン(正確には4億8770万台)に大した影響を与えていない。
Canalysのバイスプレジデントで主任アナリストでもあるChris Jones氏は、メールによる声明で次のように述べている。「スマートフォンの出荷台数がクライアントPCの出荷台数を上回ったことは、重要で画期的な出来事と考えるべきだ。スマートフォンは数年の間に、ハイエンド携帯電話市場のニッチ製品から、本当の大衆市場向け製品となるまでに成長した」
Canalysによる推計結果は、先ごろ発表された他の調査結果とも一致する。その調査によると、AppleがスマートフォンおよびPCの販売競争で先頭に立ち、2011年第4四半期の出荷台数は「iPhone」が3700万台、iPadが1540万台、「Mac」が520万台となっている。iPhoneの出荷台数は、それまでNokiaが持っていた四半期出荷台数の記録を打ち破った。年間出荷台数を見ても、Appleは2011年にiPhoneの出荷台数を倍近くまで伸ばして、Nokiaから初めて首位の座を奪った。
Canalysはさらに、サムスンは「Galaxy S II」のおかげで、「Galaxy Nexus」を計算から除外しても(CanalysはGalaxy NexusをGoogleの製品に分類している)、2011年を好調に締めくくったと指摘している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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