仕事でミスをしたとき、友人とケンカしてしまったとき、最近ついてないなと感じたとき――。ほんの少し、元気の出る言葉が欲しいときがある。そんなときに本書を開くと、思わずクスッと笑顔になれる。かわいくてどこかおかしな犬たちの写真と「そうだよね」とうなずいてしまう一言が目に飛び込んでくるからだ。
タイトルに「ワン」チャンスとあるように、本書に掲載されている写真は、すべて犬の写真だ。一見すると犬の写真集のようだが、写真の下には、写真にぴったりの一言が日本語と英語で添えてあり、単なる写真集ではないことが分かる。
著者は「夢をかなえるゾウ」(飛鳥新社)でおなじみの水野氏ら2人。写真の裏ページには、表ページの一言に関係するような、偉人たちの逸話と名言が載っている。すべての犬は「スタート」「仕事」「ロック」などの7つのカテゴリと色に分類されているが、始めから読んでもいいし、本を手にとってパッと開いた所を読んでもいい。
面白いのは、すべてのページに点線が入っていて切り取れること。インテリアの一部として飾っても違和感のないページデザインになっている。職場のパーティションに貼る、玄関に飾る、手帳に挟んでおくといった使い方ができる。落ち込んでいる人にプレゼントして、押しつけがましくない言葉で相手を励ますこともできるかもしれない。また新年の挨拶代わりにプレゼントするのもいいだろう。
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