社員のやる気を引き出し仕事の効率を上げる方法を、企業は常に求めている。そこで利用できる概念がゲーミフィケーションだ。ゲーム的な要素を仕事に持ちこむと人は思わず熱中し、士気が高まり成果につながる。しかし単純にゲームのようにやればよいわけではない。上手にゲーミフィケーションを取り入れるには、コツがいるようだ。
顧客満足度の高い企業では「お客様を大切にする」という基本的な考えを実践するにあたり、まず社員を大切にする必要があると考えているようだ。本書には、ディズニーランドやザ・リッツ・カールトンといった企業の例が多数掲載されているが、単に事例を並べているだけではない。各企業の取り組みを一般の企業で取り入れる方法についても言及しているのだ。
そのため「そんなことは自社(うち)では無理だ」などとシャットアウトしてしまうことなく「これなら、うちでも取り組めそうだ」という方法がきっと見つかるだろう。
ただし自社の問題点については、あらかじめ検討しておく必要がある。自社の問題や社風に合わせた手法を組み込むことでこそ、ゲーミフィケーショを活用できるからだ。本書では、各社の「課題」についても分析されているためこちらも相当参考になるはずだ。
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