--その答えは次の質問にも大いに関連します。私はスタジオやレーベルにも話を聞いていますが、彼らによると、Googleを代表してコンテンツ契約を締結しているのは誰なのかに関して多くの混乱が発生しているということです。まずAndroidグループがあり、ほかにもYouTube関係者がコンテンツ契約を締結しています。グループが違えば、顔ぶれも大きく変わります。
Rosenberg氏:実際のところ、われわれは多くのことに関して、YouTubeと密接に協調しています。われわれの事業とYouTubeの事業を横断してそのようにしています。取り組んでいる製品やサービスによっては、コンテンツコミュニティーと単独で提携することが可能になる場合、あるいはそうしなければならない場合があります。ときには協調するケースもあります。それは状況次第です。しかしいずれの場合でも、われわれは非常に密接に協調して動いています。
--それでは、混乱が生じるはずはないとお考えですか。
Rosenberg氏:混乱が生じるとは考えていません。あらゆる大きな企業と同じようにGoogleも、社内で誰が何をしているのか、というパートナーからの質問に答えなければならないことがあります。こちらがパートナーに同じ質問をしなければならないこともあります。Googleの複数の部門がコンテンツ業界に機会を提供しているので、パートナーが疑問を抱くのは私にとって意外なことではありません。パートナーと会うときにはいつでも、そうした疑問に喜んで答えています。
--1つのグループがGoogle全体を代表してコンテンツ獲得を扱わないのはなぜですか。
Rosenberg氏:われわれはコンテンツ獲得を製品ごとに、またサービスごとに評価する傾向にあります。その質問に一言で答えることはできないと思います。われわれは具体的な製品やサービスのニーズに注目します。どのような契約を締結したいのか。その契約はどれだけの範囲を対象とすべきなのか。そうしたことを検討した後、社内の適切な人々にそれを実行させます。
--Googleのコンテンツサービスが競争の情勢をどのように変えたのかを示す例を1つ挙げていただけますか。AppleやAmazonがいる中で、Googleのウェブでの居場所はどこにあるとお考えですか。
Rosenberg氏:特にAndroidを採用してくれた消費者のために実現したいと思ってきたことは、彼らの前で実証されています。それは彼らのAndroidデバイスの体験が、デバイスを使ってやりたいと思うさまざまな用途に広がることです。その用途には、アプリや「Gmail」、地図、読書、映画鑑賞、音楽コレクションの管理などがあります。そしてその点に関してわれわれは、本当に大きな進歩を遂げたと考えています。以前にも述べましたが、単にデバイスだけを購入するという消費者は減ってきています。
彼らはそのデバイスを裏で支えるエコシステムや、そのデバイスを支える一連のソフトウェアおよびサービスを購入しています。それがメディアサービスなのか生産性サービスなのかに関係なく、そのデバイスは彼らが持つ複数のデバイスの1つ、あるいは彼らが利用する複数のエンドポイントの1つである、ということも増えています。われわれが成し遂げることができていればよいと思うことの1つは、Androidエコシステムに加われば、完全なメディアサービスや素晴らしいコンテンツサービスを利用して楽しめる、ということを消費者が認識してくれることです。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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