世界最大のソーシャルネットワーク企業のFacebookがプライバシーポリシーを変更する計画であることをユーザーに通知したことを受けて、アイルランドの規制当局は同社から「緊急に」報告を求める予定だ。
Facebookは米国時間11月21日、「Data Use Policy(データの使用に関するポリシー)」と「Statement of Rights and Responsibilities(Facebook利用規約)」を含む同社のサイトガバナンスとプライバシーポリシーの変更を提案した。これにより、同社の慣行に対するユーザー投票が廃止される可能性がある。
また、今回の変更は、ユーザーに各自のデータに関するより詳細な情報を与えるとともに、ユーザーのさまざまなコンテンツにおけるFacebookの他のメンバーに対する可視性について、メッセージやリマインダをユーザーが管理できるようにするための追加機能も含んでいる。
ただし、アイルランドのプライバシー監視団体の副コミッショナーを務めるGary Davis氏は22日、同団体が「Facebookアイルランド支部に対し、緊急に詳細な説明を求める予定である。また、提案された変更について、欧州連合(EU)のユーザーからの具体的な同意が必要になると考えられる場合、われわれはFacebookにそうした対応を求める」と述べたという。Bloomberg Businessweekが伝えている。
Facebookアイルランド支部は現在、ECにおける同サイトの全ユーザーを担当している。
Davis氏は、この提案が依然として協議の過程にあり、そのプロセスが終了するまで、Facebookユーザーに向けてこれらの変更が注意喚起されることはないと指摘している。
FacebookはBloomberg Businessweekに対する声明で、同社が「高い水準の透明性」を維持できるように、アイルランドの規制当局と「定期的に連絡を取り続けている」と述べた。
アイルランドのデータ保護コミッショナー(DPC)は、アイルランドのプライバシーおよびデータ保護監視団体だが、ECに代わってあらゆる変更を監督している。同委員会は2012年9月、10億人のユーザーを抱えるFacebookに対し、ECのユーザーに関して所有する顔認識データの削除などを求める監査文書をまとめた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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