Facebookは以前から、ユーザーフィードバックを好んできた。それは、同社がどの製品を修正、開発、完全終了すべきかを決めるためにこっそり収集する種類のものだけではない。同社は2009年、サイトガバナンスの問題についてユーザーに投票権を与える現行のサイトガバナンスモデルを発表した。
Facebookは現在、そのシステムの全面的な見直しを提案しており、同社が世界中で10億人以上のユーザー数を誇る上場企業になった今、その古いモデルが同社の規模に適したものではなくなったと述べている。そして、同社は、Facebookユーザーに対し、サイトガバナンスの変更に関して投票する自らの権利を放棄することを望んでいる。現状では、例えば、提案された変更に7000件のコメントが寄せられた場合、すべてのFacebookユーザーがその変更について投票することが可能だ。そして、「通知のあった日にアクティブな登録ユーザーの30%以上が投票すれば、その投票結果はFacebookに対して拘束力を持つ」という。
Facebookはこのシステムを廃止する計画である。同システムは、Facebookサービスの利用に関する規約が書かれている「Statement of Rights and Responsibilities(Facebook利用規約)」の一部に示されている。Facebookは、同サイトのデータ収集および利用方法を説明する「Data Use Policy(データの使用に関するポリシー)」に変更を加えることも提案している。
Facebookが米国時間11月21日に掲載したブログ投稿の中で、コミュニケーションおよびパブリックポリシー担当バイスプレジデントであるElliot Schrage氏は、同社がその投票システムの廃止を望む理由を詳細に説明した。
われわれはコメント期間中に皆さんから寄せられるフィードバックを非常に重視している。過去には、皆さんから寄せられたフィードバックがわれわれの提案の修正につながったこともある。しかし、コメント件数が特定の数に達することで有効になるこの投票システムは、実際のところ、コメントの質より数を奨励するシステムを生み出してしまった。そこで、われわれはこのプロセスの投票部分を廃止して、より意義深いフィードバックとエンゲージメントにつながるシステムを提案する。
Schrage氏によると、Facebookは数週間以内に、「Facebookに関するユーザーの質問とコメント」に返答する新しい方法を公開する予定だという。同社は、「Facebook and Privacy」ページに新しい機能を導入し、ユーザーがプライバシーに関する質問をポリシー担当最高プライバシー責任者(CPO)のErin Egan氏に送信できるようにする予定である。
提案されている変更すべては「Facebook Site Governance」のページの「Documents」タブから読むことも、コメントすることもできる。Facebookは、コメント受付の締め切り時間として米国太平洋時間11月28日午前9時を設定している。コメント受付期間が終了すると、Facebookは、Facebook Liveイベントを開始する。同イベントでは、Egan氏がコメントにその場で回答する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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