Appleは「OS X Mountain Lion」および「iOS」の一部として提供される新たな「Messages」サービスのテストを行うために実施していたベータプログラムを米国時間12月14日に終了する予定だ。
OS X Mountain Lionに先立ってリリースされていたOSでは、「Jabber」や「AIM」「Yahoo!」といったチャット用の数多くのメッセージングサービスを1つのインターフェースに統合した「iChat」というインスタントメッセージングプログラムが搭載されていた。しかしiChatは、「iPhone」でSMSメッセージをやり取りするための代替として搭載されていたApple自身の「iMessage」や「FaceTime」といったサービスを統合していなかった。
この溝を埋めるため、Appleは2012年2月にMountain Lionのデベロッパープレビューの一環として、該当サービスのテスト支援を目的とした「Messages Beta for OS X」をリリースしていた。このサービス自体は同デベロッパープレビューに搭載されていたものであるが、Appleは「Lion」ユーザーにもベータプログラムを提供したため、多くのユーザーが同プログラムを入手し、使用を続けてきている。
LionユーザーがMessagesサービスを使用し続けるには、Mountain Lionへのアップグレードが必要となる。アップグレードを行うには「Mac App Store」で20ドルを支払うだけで済む。とは言うものの、Lion上でMessages Beta for OS Xプログラムを動作させているシステムのすべてがMountain Lionにアップグレードできるわけではないため、一部のユーザーは厳しい状況に追い込まれることになる。不幸にもそういった状況になった場合、Messagesのプログラム自体は使用し続けられるだろうが、メッセージの送信には他のメッセージングプロトコルを用いる必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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