Microsoftの元幹部であるSteven Sinofsky氏は、自身が同社の「Windows Phone」およびデベロッパー事業を乗っ取ろうとしていたとの主張に反論した。
テクノロジおよび経営分野のコンサルティング企業True Mountain GroupのプレジデントであるHal Berenson氏は今週のブログ投稿で、「Windows」担当プレジデントのSinofsky氏がこの数カ月にわたってMicrosoftのWindows Phoneおよびデベロッパー部門の支配権を握る戦いを繰り広げているとの話を、同社従業員から聞いていたと記した。Sinofsky氏の行為はMicrosoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏やそのほかの上級幹部たちによって拒絶され、そのことがSinofsky氏の退職につながった、とBerenson氏は主張する。
Sinofsky氏は米国時間11月14日、Berenson氏のブログ投稿へのコメントで「それらの事業部門および製品の統合に関する話を持ち出したことなど一度もない」と述べ、この見解に反論した。Sinofsky氏はさらに、「『Windows 7』や『Windows 8』の一環として、それらの部門を経営しないかという話を持ちかけられたことも一度もない」と述べた。
同氏は次のように続けた。
もし私たちが一緒に働いたことがあったなら知っていると思うが、歴史的に見て、私が管理するチームにほかのものが入り込んできたことはほとんどなく、(あなたが社内ブログで間違いなく目にしたように)そのようなことが起こったなら、私は通常、激しく抵抗して、グループの枠を越えてその目標を達成できる方法を模索した(換言すると、組織を無理矢理変更してその後で何かを決めるよりも、未解決の問題を解決することを優先した)。それが製品サイクルの境界線にまたがっている場合を除けば、すでにある組織と協業して、分裂を回避する方がはるかにいい。また、単に一緒に組織を立ち上げるより、一緒に計画を立てて、実行する方がはるかにいい。
Microsoftは12日夕刻、Sinofsky氏の退職を発表した。同氏は、従業員に宛てた電子メールで、ほかのチャンスに取り組むべきときが来たと感じていると述べた。米CNETは今週、今回の動きに詳しい複数の幹部の話として、何か1つの出来事がSinofsky氏の退職につながったわけではなく、同氏は軋轢を生む人物へと次第になっていったことを報じた。Sinofsky氏とBallmer氏の関係も緊張の度合いを増していた。
とはいえ、Sinofsky氏の退職は双方合意の上で決定されたと考えられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス