MS幹部シノフスキー氏退職の理由を考える--製品戦略か?社内政治か?

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年11月19日 07時30分
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 「Windows」担当プレジデントのSteven Sinofsky氏の突然の退職をめぐって、Microsoftから発表があった数時間のうちに、その人事の「本当の」理由についての憶測が飛び交った。

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 多くの人々がTwitter上や電子メールで、「Windows 8」や「Surface RT」の初期の販売が不調だと予想されることが原因ではないかと述べた。ウォール街の多くのMicrosoft観測筋も同じように反応するだろう。Windows 8は3週間前に発売されたばかりであり、この最新バージョンのWindowsと、Microsoftのタブレット「Surface」が成功と失敗のどちらと見なされるのかを判断するには早すぎる。また、社内の計画を達成できない場合に誰かが犠牲になるとしても、それはまだ数カ月先の話だ。

 筆者は、社内政治が原因だという話の方を信じている。筆者の同僚である米CNETのJay Greene記者は、最近執筆したSinofsky氏の紹介記事の中で、Windowsの責任者であるSinofsky氏は、多くのMicrosoft幹部と、そして最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏とさえも口論になったことがあると書いている。

 筆者は、米国時間11月12日の発表が、Windowsの短期的な製品戦略に何か変更があることを意味するわけではないと考えている。筆者はスタートボタンや「Silverlight」の復活を期待してはいない。Windows部門は現在、エンジニアリングの責任者であるJulie Larson-Green氏と、最高財務責任者(CFO)兼最高マーケティング責任者(CMO)のTammi Reller氏が率いている。現時点では、2013年中ごろにWindows 8の最初の後継OSである「Blue」を発表し、2014年頃には「Windows 9」を発表する計画になっているが、Windows部門の新体制がそのような現在の既定路線を歩むのをやめるとしたら、筆者は驚くだろう(遠くない将来に、部門横断的な戦略の変更がある可能性は高いが、もう少したてば詳しいことが分かるだろう)。

 また、Sinofsky氏の退職発表のタイミングは、一部の人々が主張しているほど異常でもなければ、驚くべきものでもないことを考慮すべきだ。Windows 8のエンジニアリングは終了しており、この製品は今や、マーケティング担当者や導入担当者、ライセンサーの手中にある。

 Microsoftでは、いったん製品が出荷されて、新しい計画と開発のサイクルが始まると、管理体制の変更が行われることが多い。さらに、暦年が終わるときに(そして半年が終わった時点でも)組織改編を行うことも多い。それは事業部門内でだけのこともあれば、事業部門をまたいで行われることもある。

 近々行われる可能性がある組織変更についてのヒントは、Microsoftの最新の株主総会招集通知にあった。筆者の記事からの引用を読んでほしい。

 「株主総会招集通知には、2013年にMicrosoftは評価の方法を多少変更し、5つある個別の事業グループの業績にはそれほど重きを置かない計画であると書かれている。『2013年には、この計画の下での報奨の中心は、個別の事業グループの業績から、事業グループと会社全体の業績の組み合わせへと変更される予定だ。この変更は、統合的な製品およびサービスを提供するための全社的なビジネス戦略と合致する。同時にこれには、より大規模な組織間の協力が求められる』」

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