Googleは米国時間11月13日、カンザス州カンザスシティにおいて、長い年月をかけて構築してきた超高速ファイバーネットワークサービスを一般家庭向けに提供し始めたと発表した。これら地元の人々は、Googleの新サービスを世界で初めてテストすることになるモルモットとも言える存在であり、同サービスが期待通りのものであるかを判断することになる。
Googleが2010年に全国的な「Google Fiber」プロジェクトを初めて発表した際、米国内のおよそ1100の市町村が契約しよう応募した。そしてカンザスシティが栄冠を勝ち取った時、Google Access担当のゼネラルマネージャーであるKevin Lo氏は「この新たな高速インフラにより最終的に、カンザスシティの住民は、現時点におけるほとんどの米国人が経験しているスピードの100倍以上のスピードでデータをやり取りできるようになる」と述べていた。
同サービスが公式に開始された現在、Googleは顧客に対するサービス内容の周知を徹底すべく取り組んでいるところだ。Googleの関係者は家を一軒一軒訪れ、同サービスの利用が可能になるという点と、回線の引き込み作業について説明して回っている。
Googleは8月、このサービスに関心のある住民が事前登録を行うためのウェブサイトを開設した。同社はその時点で、住民が最も高い関心を寄せてきた近隣地域(こういった地域は「fiberhood」と呼ばれる)を優先してネットワーク敷設を行うと述べていた。これには大きな反響が寄せられ、カンザスシティで応募資格のある近隣地域の90%近くから6週間以内にサービス加入の申し込みがあった。
毎秒1Gビットのこのサービスは1カ月あたり70ドルという料金となっている。この速度はアップロードとダウンロードの双方に適用され、1テラバイトのデータストレージと、サービス利用に必要なネットワークボックスも提供される。また、「Gigabit+TV」サービスも併せて申し込んだ場合、料金は合計で120ドルとなる。この価格はTime Warner CableやComcastといった、ブロードバンドサービス分野におけるGoogleの競合企業のサービスよりもはるかに安価なものとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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