Texas Instruments(TI)は、Appleなど主要な携帯電話のサプライヤーが内蔵チップの設計に取り組み始めていることを受け、コンシューマー向けスマートフォン事業から正式に撤退しようとしている。
TIは米国時間11月14日の声明で次の通り述べている。「TIは(中略)コストを削減し、さらなる持続的な成長の可能性がある組み込みの市場で無線事業への投資に注力していく。コスト削減には、世界での約1700人の人員削減も含まれる」
社名には触れなかったものの、TIは声明の中の1文ではっきりと、現在独自のチップを設計している企業について示唆した。それには、「iPhone」向けプロセッサを設計しているAppleも含まれている可能性がある。
TIは、「長いライフサイクル」を持つ組み込みアプリケーションに注力する理由として、「多くの顧客がますます独自のカスタムチップを開発するようになっている」ことを挙げている。
組み込みシステムには、自動車や産業用機器の市場が含まれる。
これまで、TIの「Open Multimedia Application Platform(OMAP)」プロセッサは、Motorolaの携帯電話「DROID」やAmazonの「Kindle Fire」において採用されていた。
同チップは、東芝などベンダーの「Windows RT」タブレットにも採用される予定だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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