秋といえばヘッドホンの発売が続く、音に実りのあるシーズンである。音楽を聴く環境がこれまでのiPodやWalkmanだけでなく、スマートフォンやタブレットにまで広がり、市場も伸長していることから、例年以上に新製品の多い年となっている。
トレンドの1つとしてあげられるのは、重低音モデルのさらなる台頭だ。現在では、家電量販店の1コーナーとして成立するほど国内メーカー、海外勢ともにモデルが増加し、非常にニーズの高いカテゴリとなっている。そうした中でも注目なのがJVCケンウッドの新製品だ。
JVCケンウッドは、2011年発売した米国逆輸入の重低音モデル「HA-FX3X」がブレイク。2012年6月には、超小型ドライバで迫力のある高音質再生を実現する「HA-FXD80」も人気を博すなど快進撃を続ける中、さらなる意欲作を発表した。
ダイナミック型インナーイヤーヘッドホンとして初となる新開発「ストリームウーハー」と「ツインシステムユニット」を組み合わせて昇華した、業界初の新構造“ライフビートシステム”搭載モデル「HA-FXZ200」(店頭想定価格:2万5000円前後。11月下旬発売)と「HA-FXD100」(同:1万8000円前後。11月下旬発売)を投入する。ここでは新たに登場した「FXZ」シリーズの上位モデルHA-FXZ200の実力をレビューする。
パッケージを手に取ると、新たなシリーズとして打ち出された、「LIVE BEAT SYSTEM」を前面にあしらったロゴが目に留まる。ブラックとゴールドで統一された奥行き感あるデザインは高品位であることを示す。裏面には、特長や各部名称が書かれており、音への期待が高まる。
箱を開けると、ヘッドホン本体のほかにS、M、L3サイズのシリコンイヤーピース、コードの長さを調整できるコードキーパー、タッチノイズを防ぐクリップ、ほどよいサイズ感のキャリングケースが同梱されている。
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