ヘッドホン市場はさらに拡大しつつある。iPodやウォークマンなど、ポータブルプレーヤーで使われるだけでなく、新たにスマートフォンでの音楽再生や動画コンテンツを楽しむ際の利用が増えたことなどの理由から、これまで以上に新製品が投入されている状況だ。
現在、ヘッドホンカテゴリでは海外ブランドが勢いを増しているが、国内メーカーも負けてはいない。中でもオーディオの老舗でありながら、常に独創的な製品を世に送り出しているJVCケンウッドは注目だ。特にカナル型イヤホンにおいては近年、ほかにない機構を持つ製品が目白押しである。
2008年には、小型で高性能なドライバー「マイクロHDユニット」を開発し、音をより耳の奥で鳴らすことで高解像度サウンドを実現する「トップマウント構造」を組み合わせた「FXC」シリーズを投入。当時のトレンドだった“大口径ドライバー搭載=高音質”訴求に対し、全く逆の発想で大ヒットを得た。2010年には、業界初となるツインシステムユニットを用いた「FXT」シリーズで新境地を開くなど、こだわりの展開を続けている。今回登場する新製品は、人気のFXCシリーズの後継機種にあたるという。独自の機構がどのように進化を遂げているのか、気になる新ラインアップを早速見ていこう。
6月下旬から順次発売となる新たなラインアップはFXDシリーズだ。その内訳は、デュアルシリンダー構造を採用した最上位モデル「HA-FXD80」(店頭想定価格:6980円)、ステンレス素材のメタルエンクロージャーを採用した上位モデル「HA-FXD70」(同:4980円)、普及モデル「HA-FXD60」(同:3980円)と、「HA-FXD60」をベースにしたスマートフォン用モデル「HA-FRD60」(同:4480円。7月下旬発売)の計4モデル。ここでは、進化のエッセンスが詰まったシリーズ最上位モデル「HA-FXD80」をチェックしていく。
パッケージは「FXD」シリーズで唯一、金色の「マイクロHD」ロゴがあしらわれており、音の奥行きを感じさせる立体的なデザインだ。開けていくと、本体のほかにS、M、Lサイズのイヤピース(本体にはMサイズが取り付けられている)と質感の高い専用キャリングポーチ、コード調節ができるコードキーパー、コードのぶらつきを抑えるクリップが同梱されている。持ち運びや使い勝手を考慮した一揃えだ。
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