スピーカ技術を応用したウーファ搭載の意欲作--JVC「HA-FXZ200」 - (page 2)

重厚な音を出口まで確実に伝送

 本体チェックの前に、本製品の構造に触れておこう。ハウジングには重低音再生に優れたスピーカーのケルトン方式を応用した、カーボン振動板採用のストリームウーハーを搭載。ウーファユニットからストリームダクトを通じて低域成分を抽出し、リアルな重低音を実現するという。

 ちなみに、ケルトン方式はサブウーファに多く利用されるものだ。一方、中高音用には2つのドライバを並列配置し、カーボンナノチューブ振動板とカーボン振動板を合わせた「ツインシステムユニット」を採用。元々は「HA-FXT90」で採用されたものだが、専用チューニングが施すことで伸びやかな中高音再生を可能にする。これら独自の機構を組み合わせた“ライフビートシステム”により、深みのある重低音と高解像度の中高音を両立させる仕組みだ。

 また、上位モデルHA-FXZ200のみ、不要な振動を抑えウーファユニットの性能を引き出すブラス(真鍮)ユニットベースが採用されている。

 実際にヘッドホンを手に取ってみると、ツインシステムユニット採用モデルの「HA-FXT90」より重みがあり、サイズ感もストリームウーハー分だけ大きくなっている。

  • 中高音用の「ツインシステムユニット」、ストリームダクトを通過して重低音用ユニット、ストリームウーハーで高音質化を実現

  • スケルトンデザインで、一部パーツを垣間見ることができる。音の出る部分のそばに「ツインシステムユニット」がある

  • LとRはそれぞれ落ち着いた色の青と赤のカラーリングで、一目見ただけで左右がわかる

  • 写真は限定カラーモデル「HA-FXT90LTD」(右/生産完了)とのサイズ比較。ストリームウーハーの分だけ大きくなっている

  • コード分岐部には“LIVE BEAT”の文字が。裏側には型番が記載されている

  • 本体分解図。上位モデル「HA-FXZ200」のみブラス(真鍮)ユニットベース、銀コートOFC線コードが採用される

 3サイズのイヤピースを試したところ、筆者の場合は購入時に装着されているMサイズがジャストフィット。ストリームウーハー周りを指で持ちながら装着していくと、見た目より自然に耳に入っていく。ほどよく重みがあるため密閉感も充分。なおHA-FXZ200のみ銀コートOFC線コードが採用されている。コードの芯線を純銀でコーティングすることで伝送を抑え、全帯域において高解像度再生を実現する。プラグはストレートタイプとなっている。

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