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スピーカ技術を応用したウーファ搭載の意欲作--JVC「HA-FXZ200」 - (page 3)

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自然な音と臨場感を体感できる絶妙なサウンド

  • ストリームウーハー部分が耳穴から出てくるが、ブッシュ部分は耳に寄り添うような配置

 かなり音に期待が持てる構造となっているが、実際はどうだろうか。試聴するプレーヤーはiPod nano、イコライザはフラットにしてiTunesで楽曲購入する際のデフォルトであるビットレート128kbpsにて、いろいろなジャンルの音楽を聴いてみる。

 ロックから、エリック・クラプトンの定番「Change the World」。目の前に青空を感じさせてくれるような開放感と心地よい低音が鳴り響く。ボーカルはナチュラルで気持ちよく聴こえながら、ギターの音階は丁寧に聞かせてくれるなど、非常にバランスの取れたサウンドが楽しめる。

 HIPHOPは、エミネム&リアーナの「Love the Way You Lie」。静かな女性パートはきっちりこなし、だんだんと音が足されていく中盤~男性パートでは音割れすることなく空間が広がる。あおるようなパンチのあるベース音というよりも、確実にビートを刻み、そこにリリックが乗っていくという印象だ。

 ボーカルありのテクノでは、ヴィタリック初期の名曲「My Friend Dario」を試聴した。イントロのSEで入る細やかな音をきちんとフォローしながら、ビートが前から後ろへと抜けていく広大な音場が感じられる。終わりまで音の余韻もしっかり表現。ウーファーの真骨頂であるパワフルさを保ちながらも、やりすぎることなく自然なのがいい。

 女性ボーカルものは、こちらも定番のノラ・ジョーンズ「Dont Know Why」。ものすごく相性がいい。ウーファが突出することなく控えめでありながら、息づかいやピアノの響きも安らぎを覚えるようなあたたかいステージを作り上げる。空間は狭くないのに、優しい歌声がすぐそばで感じられる心地良さがある。

 総合的にはどんな音楽ジャンルであれ、ナチュラルで壮大な音を気持ちよく聴くことができる非常に良質なサウンドという印象。楽曲によっては、ほかのヘッドホンでは聴こえなかった音まで耳に自然と入ってくるため、特に音楽好きにおすすめしたい。解像度が高く、広大な空間表現はツインシステムユニット、力強くも無理のない重低音はストリームウーハーといったそれぞれ独立したユニットがしっかり役目を果たしている。

 それらのユニットに対し、同社ならではの独自音響技術でまとめ上げることにより、正確な音の定位がありながらもモニタ寄りになりすぎない、まさに絶妙のサウンドクオリティを具現化している。ありがちな重低音モデルから一歩以上抜きん出た、懐の深いモデルだ。

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