MSの「IE 10」、「Windows 8」向けと「Windows Phone 8」向けの違いなど紹介

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2012年11月12日 14時17分
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 Microsoftの「Internet Explorer(IE)」開発チームはようやく、「Windows 8」向けおよび「Windows Phone 8」向けの新バージョンのブラウザを、ほぼ同時にリリースするところまでこぎ着けた。

 Windows Phone 8が「Windows NT」カーネル上で動作するようになっている点を考えると、これら2つの「IE 10」ブラウザ(Windows Phone版とPC版)は機能的にみてまったく同じものなのだろうか?その答えは、米国時間11月8日のMicrosoftのWindows Phone開発者ブログによると、100%同じというわけではないという。

 同ブログへの投稿によると、Windows Phone版のIE 10は以下の機能をサポートしていないという。

  • インラインビデオ。
  • タッチ操作によるパンやズームを可能にする、ビュー操作のための複数の新たなアプリケーションプログラミングインターフェース(API)。ただし-ms-touch-actionは含まれていない。
  • マルチトラックのHTML5オーディオ(同時再生)。
  • 「ActiveX」および「VBScript」。
  • ドラッグアンドドロップ関連のAPI。
  • ファイルアクセス関連のAPI。ただしWindows Phone 8でサポートされているBlobは除く。
  • Windows 8との統合機能。すなわちリンクのプレビューや、ピン留めされたサイトのアイコンや通知、サイトからアプリへの連携に対するサポート
  • またWindows Phone版のIE 10において、Window.openは有効なウィンドウオブジェクトを返さない。これは、Windows Phone上における個々の「ウィンドウ」は、独立したサンドボックス内に隔離されるためである。

 Microsoftが10月30日にWindows Phone 8のソフトウェア開発キット(SDK)を一般公開するまで、同社の関係者はWindows Phone向けサイトの開発者に対して、IE 10を用いてサイトの互換性の初期テストを行うようアドバイスしていた。しかしSDKが公開されたことで、開発者はエミュレータを使用して、自らのサイトをWindows Phone 8上で直接テストできるようになっている。

 10月30日から11月2日に行われた「Build 2012」開発者カンファレンスで伝えられたMicrosoftのメッセージの1つに、上記のブログ投稿を行ったプログラムマネージャーのJorge Peraza氏による「Windows PhoneにおいてHTML5は大々的にサポートされる」というものがあった。

 しかしMicrosoftのMVP(Most Valuable Professional)であるShawn Wildermuth氏が最近、自らのブログに投稿した内容によると、現実にはそれほど単純な話にならないという。

 「Windows Phone 8において、HTML5/JSアプリケーションを作成するために用意されている能力がもたらす大きな利点はSDKにあるわけではない・・・それはOS、すなわちIE 10にある。IE 10は、はるかに完成度の高いブラウザであり、モバイルアプリやサイトの構築を難しいものにしているStrict ModeやTouch APIといった主要機能をサポートしている。そういった点を解決することで、同プラットフォーム上のHTML5アプリケーションは実際のところ、これまでよりも簡単に構築でき、より優れたものになるが、そういったものは携帯電話上で稼働するWindows 8のJavaScriptというわけではない」(Wildermuth氏)


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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