Appleの「iOS」ソフトウェア担当幹部のScott Forstall氏の退職は、円満なものではなかったようだ。The Wall Street Journal(WSJ)によるとForstall氏は、Appleの「Maps」問題について謝罪する書簡に署名することを拒んだため、地位を追われたという。
The New York Times(NYT)は、Forstall氏の解任を確認するとともに、それとは別件として、Appleの新しい小売担当幹部であるJohn Browett氏の解任が事実であることも確認した。
WSJの報道によると、Apple社内の一部においてForstall氏は、対立的な性格の持ち主で「Appleの文化に決してなじまず」、長期にわたり他の幹部を怒らせてきた一方で、故Steve Jobs氏には信頼されていたと考えられているという。WSJ記者のJessica Lessin氏は以下のように書いている。
Forstall氏の退職は、Apple幹部陣との間で緊張が高まっていたことが原因だった。Forstall氏は非協力的で、Jobs氏と親しい関係にあることをひけらかしている、と上級幹部陣は何年も前から不満を述べていた。
WSJによると、Forstall氏は実際に先頃、AppleのiOSソフトウェアチームのメンバー数人に電子メールを送信し、同グループが「モバイルソフトウェアの分野で十分に大きなアイデアに取り組んでいない」と述べたという。これは事実上、Appleが競争に苦戦しているとForstall氏が考えていたことを示す。したがって、緊張が高まっていたのは当然のことと言える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」