Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は米国時間10月25日、同社携帯電話、タブレット、コンピュータの新ラインアップを投入するという決断によって、次四半期では1株あたりの利益が減少するだろうとアナリストに対して述べた。
Appleは2011年の第1会計四半期に1株あたり13.87ドルの利益を計上した。同社は2012年の1株あたりの利益として11.75ドルの目標を設定している。
その理由として幹部らは、広範囲の製品をAppleが求める大きな規模で製造することに伴うコストの上昇を挙げた。
「新製品ごとに、製造数の増加にともなう学習曲線を理解している」とCook氏はアナリストとの電話会議で述べた。「違いは1度に動かしている製品の数だ。製品の投入とイノベーションに関し、われわれの歴史の中で今が最も製品数の多い期間だ。各製品に伴うこれらのコストをすべて把握しているが、次の四半期中にこれらのコストが上昇するとは考えていない」(同氏)
Appleはここ数カ月で、「iPhone」や「iPad」、各種「iPod」デバイスに新製品を投入してきた。また、11月に発売される「iPad mini」や今四半期中の出荷される新しい「iMac」も発表した。
Appleによると、iPad miniには意欲的な価格を設定したが、同社が自社ハードウェアで通常認めているのよりも利益率を低くしているという。Cook氏は、同デバイスの製造コストはやがて下がるだろうと述べている。
Appleの最高財務責任者(CFO)のPeter Oppenheimer氏は、「iPad miniの粗利益は、当社平均を大幅に下回っている」と述べた。「われわれは、費用曲線の頂点からスタートするが、費用曲線を低下させ、製造をより効率化するよう努力するつもりだ」(Oppenheimer氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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