Appleは自社のネットラジオサービスの実現に向けて大手レコード会社と交渉中であるものの、レコード会社の中からはその条件に対する不満の声も上がっている。
Bloombergが米国時間10月25日午後に報じたところによると、Appleと大手レコード会社3社は、広告付きのネットラジオサービスをめぐる交渉を「白熱」させているという。Appleはこのサービスを2013年早々にローンチしたいと考えている。しかし、音楽業界における複数の幹部が米CNETに語ったところによると、大手レコード会社における一部の幹部たちは、Appleからより有利な条件を引き出したいと考えているという。
交渉は現在も続いているため、条件は変更される可能性があるものの、関係筋によると、Appleは「iTunes」による楽曲サービスにおいて、Pandoraよりも豊富な機能をユーザーに提供しようとしているにもかかわらず、Pandoraよりも低いロイヤリティ料率を提示しているという。なお、ネットラジオサービス分野をリードする存在であるPandoraは、米連邦議会によって定められた料率に従った支払いを行っている。またPandoraはこの料率に従いつつ、楽曲ごとや、アーティストごとの試聴上限回数といった制約をユーザーに課す必要がある。
Appleは、楽曲の視聴に柔軟性を持たせる代わりに、サービスによって得られた広告収入の一部を支払うという提案を行っている。情報筋が米CNETに語ったところによると、業界内の一部のリーダーたちはAppleの提案内容が十分満足のいくものであるとは考えていない。しかし音楽業界の一部には、AppleとPandoraの競合は業界全体にとって望ましいという主張もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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