Appleは米国時間10月25日、第4四半期決算(9月29日締め)決算を発表し、人々に驚きを与えるという同社の才覚をそこでも発揮した。
同社は、売上高では予測をわずかに上回ったが、利益では予測を下回った。
「iPhone」と「iPad」の売れ行きに牽引され、同四半期における売上高は360億ドル、利益は82億ドル(1株あたり8.67ドル)であった。
ウォール街は、Appleの売上高を358億ドル、1株あたり利益を8.75ドルと予測していた。Apple自身の予測は、売上高が340億ドル、1株あたり利益が7.65ドルであった。
AppleのTim Cook氏は声明で、「記録的な9月の四半期業績によって、素晴らしい会計年度を終えたことを非常に誇りに思っている」と述べた。「過去最高のiPhone、iPad、Mac、iPod製品とともにクリスマスシーズンに突入する。われわれは、これまでと同様にわれわれの新製品群に多大な自信を持っている」(Cook氏)
iPhoneの販売台数は2690万台で、ウォール街の予測である2500万台を上回り、前年同期からは58%増加した。同社は、そのうちの何台が「iPhone 5」であったかを明らかにしなかった。iPhone 5が販売されたのは、同四半期が終了する前のわずか9日間だった。
次に販売台数が多かったのはiPadである。Appleによると同タブレットの販売台数は1400万台で、アナリストらの予測であった1700〜1800万台を大きく下回った。しかし、今週に入ってAppleが「iPad mini」発表イベントを開催した直後に、多くのアナリストがタブレットの販売台数予測を引き下げていた。iPadの累積販売台数が1億台を超えたとAppleが発表したことを受けて、ほとんどの予測において同四半期の販売台数が約1600万台、またはそれ未満に修正された。
Appleのその他の製品については、Macの販売台数は490万台で、過去最高を記録した2011年第1四半期の520万台には及ばなかった。iPodの販売台数は530万台で、ウォール街の予測である560万台をわずかに下回った。
カリフォルニア州クパチーノを拠点とするAppleは次四半期について、売上高を520億ドル、1株あたり利益を11.75ドルと予測している。ウォール街の予測はそれよりも高く、549億ドルとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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