アップルは10月24日、米国で特別イベントを開催し、兼ねてから噂されていた7.9インチの「iPad mini」や第4世代となる「iPad Retinaディスプレイモデル」を発表した。国内でも予約を10月26日から開始する。
これまでと同様に、いずれも「Wi-Fiモデル」とキャリアの携帯電話網が利用できる「Wi-Fi + Cellularモデル」が用意される。Wi-Fiモデルは11月2日に発売する。
Wi-Fi + Cellularモデルは、11月下旬に発売するとしている。「iPhone 5」に続き日本でもいよいよLTEに対応する。これまではソフトバンクモバイルのみがWi-Fi + CellularモデルのiPadを扱ってきたが、KDDIも参入することが明らかになった。両社はiPhone 5と同様に今後新たな料金プランやサービス、キャンペーンを展開し、熾烈な競争を繰り広げていくと見られる。
アップル初の小型タブレットとなるiPad miniは、高さ200mm×幅134.7mm×厚さ7.2mmで、iPadより23%薄い。片手で持てるサイズ感が魅力だ。デザインはこれまでのiPadと同様にアルミニウムのユニボディを採用。iPhone 5のように本体のエッジがカットされ、なめらかなメタリックに仕上がっている。
ディスプレイはIPSテクノロジ 7.9インチ(1024×768ピクセル)で、解像度は2世代前の「iPad 2」と同じ。期待されていたRetinaディスプレイではなかった。プロセッサもiPad 2と同様のデュアルコアのA5チップが採用されている。1.2MのFaceTime HDカメラと5MのiSightカメラを搭載し、1080p HDビデオ撮影も可能。重さは、Wi-Fiモデルが308g、Wi-Fi + Cellularモデルが312gで、9.7インチモデルのiPadの半分程度だ。
バッテリ駆動時間は、Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生は最大10時間。携帯電話データネットワークでのインターネット利用は最大9時間としている。コネクタはLightningで、SIMカードはiPhone 5と同じnano-SIMとなる。本体のカラーはブラック&スレートとホワイト&シルバーの2色。
iPad miniの価格は、Wi-Fiモデルの16Gバイトが2万8800円、32Gバイトが3万6800円、64Gバイトが4万4800円。Wi-Fi + Cellularモデルが16Gバイトで3万9800円、32Gバイトが4万7800円、64Gバイトが5万5800円。
第3世代のiPadから数字をなくし「新しいiPad」とした9.7インチのモデルは、今回はiPad Retinaディスプレイモデルの名称で発表された。
IPSテクノロジ搭載の9.7インチRetinaディスプレイ(2048×1536ピクセル)に加え、プロセッサにクアッドコアグラフィックス搭載のデュアルコアのA6Xチップを採用。新しいiPadで採用されたA5Xチップに比べて最大2倍の性能だとしている。
また、1.2MのFaceTime HDカメラと5MのiSightカメラを搭載し、1080p HDビデオ撮影もできる。SIMカードはこれまでと同じmicro-SIMとなる。
サイズは高さ241.2mm×幅185.7mm×厚さ9.4mm。重さは、Wi-Fiモデルが652g、Wi-Fi + Cellularモデルが662g。
バッテリ駆動時間は、iPad miniやiPad 2と同様に、Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生は最大10時間。携帯電話データネットワークでのインターネット利用は最大9時間としている。コネクタはLightningだ。
iPad Retinaディスプレイモデルの価格は、Wi-Fiモデルの16Gバイトが4万2900円、32Gバイトが5万800円、64Gバイトが5万8800円。Wi-Fi + Cellularモデルが16Gバイトで5万3800円、32Gバイトが6万1800円、64Gバイトが6万9800円。
なお、アップルのウェブサイトによれば、2011年4月に販売を開始したiPad 2を新価格で併売するとしている。16GバイトのWi-Fiモデルが3万4800円、Wi-Fi + 3Gモデルの16Gバイトモデルが4万5800円。なお、「新しいiPad」として3月に販売を開始した第3世代のiPadは記載されていない。
アクセサリとして6色のSmart CoverほかUSB経由やSDカード経由でカメラの画像が取り込める「Lightning - USBカメラアダプタ」と「Lightning - SDカードカメラリーダー」も発表されている。
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