Appleは、6800万ドルを投じてオレゴン州プラインビルに建設する新たなデータセンターの第1期工事を開始した。同社は、クラウドにますます依存する顧客にサービスを提供していく取り組みを進めている。
地元情報筋によると、Appleは2棟のうちの1棟の建築用地である約33万8000平方フィート(約3万1401平方m)の土地の整地を開始したという(The Oregonianによると、これは、平均的なCostco店舗の約2倍の広さだという。あるいは、ニューヨークにある平均的な共同住宅の各区画の約320倍に相当する)。Appleのデータセンターは、Facebookの専用データセンターから幹線道路を隔ててすぐの場所に建設される。
Appleは将来、ある時点で(おそらく2013年に)、全部で約16列分のサーバを追加収容できる2棟目の施設を着工し、同社が当地での事業拡大を決定した場合に備えて、さらなるスペースを確保する予定である。
Appleは現在、1億5000万人前後の「iCloud」ユーザーを抱えており、より多くのApple製品がクラウドベースの技術をサポートするのに伴って、その数は急激に増加すると予想されている。「iCloud」は文書や写真、音楽、動画に加えて、サードパーティー開発者によるアプリケーションデータもサポートしている。
AllThingsDが2012年4月に報じたところによると、Appleは、同データセンターに2億5000万ドルを投資することに加え、同施設の稼働に従事する35人の従業員を採用することの見返りとして、15年間の減税措置を受けているという。
Appleは同社のウェブサイトで次のように述べている。
われわれは、オレゴン州プラインビルに最新のデータセンターを着工したところである(中略)プラインビルでは、地元で供給される十分な再生可能エネルギー源を利用することで、同施設のニーズを完全に満たすことができる。こうした目標を達成するため、われわれは地元の電力会社2社に加えて、複数の再生可能エネルギー発電業者と協力し、風力、水力、地熱エネルギーをすべて現地で調達していく。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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