グーグルは10月16日、イントラネットやファイルサーバ、コンテンツ管理システムなど企業内の情報を検索できるソリューション「Google 検索アプライアンス」(GSA)の最新版となるGSA 7.0を公開した。2009年の6.0から約3年ぶりのバージョンアップとなる。
GSA 7.0では、新たに「ユニバーサル検索」機能を追加。社内の情報をPC、スマートフォン、タブレットなど、マルチデバイスで検索できるようになったほか、管理者は社内ストレージ、クラウド、ウェブ、SNSなどのコンテンツを簡単に追加できる。また、「Microsoft Sharepoint 2010」とも連携できるようになった。
Google エンタープライズ検索担当 プロダクトマネージャのBrent VerWeyst氏は、ユニバーサル検索の3つのポイントとして、(1)あらゆるコンテンツにアクセスできること、(2)検索を非常にセキュアにできること、(3)検索スピードが速いことを挙げ、「まさにGoogleでインターネット検索をするような感覚で、企業内のすべての情報にアクセスできる」と説明する。
検索結果の精度やスピードも強化した。GSA 7.0では「Entity Recognition(固有表現抽出)」機能によって、ユーザーが探している情報を自動的に探し出しサジェスト表示する。また、10億ページ分相当のデータを検索できるようになった。
そのほか、新機能として検索結果でドキュメントをサムネイル表示する「プレビュー」機能や、検索結果を60言語以上に自動翻訳する「Google 翻訳」機能、社内の専門家や有識者を検索結果に表示することで答えを見つけ出すきっかけを作れる「エキスパート検索」機能などが搭載された。
Google グローバルエンタープライズ 検索担当統括部長のMatthew Eichner氏は「エンタープライズサーチの分野は依然として解決されていない問題がある。そこをグーグルのイノベーションを活用して、企業が社内のサーチを行う上でのお手伝いをしたい」とコメント。「世界中の情報を整理した形で誰でもどこでもユニバーサルにアクセスできるようにする」という同社のコアミッションも併せて強調した。
GSAは、最小単位の50万ドキュメントから利用することができ、価格は50万ドキュメントの場合年間1万5000ドルとなる。ドキュメント数は数億単位まで拡張できるとしている。
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