Amazonは米国時間9月6日、カリフォルニア州サンタモニカで開催されたイベントで、同社の新しい電子書籍端末「Kindle Paperwhite」を発表した。高い画面輝度と長いバッテリ持続時間を特長とする。
これまでの「Kindle」よりもコントラストと輝度が高くなったPaperwhiteは、解像度が1インチあたり212ピクセル(現行版Kindleよりも62%高い)で、輝度を半分にした場合のバッテリ持続時間は8週間(Wi-Fiをオフにして1日あたり30分間使用した場合)と「NOOK GlowLight」の2倍であると、Amazonの最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏は同イベントで述べた。Kindle Paperwhiteは厚さが9.1mm、重量が7.5オンス(約212.6g)である。「雑誌よりも薄く、ペーパーバックよりも軽い」とBezos氏は述べた。
同端末は119ドルで10月1日に発売される。3G版は179ドルで提供される予定。エントリレベルのKindleは、69ドルと前機種よりも10ドル安くなり、9月14日に発売される。
Bezos氏によると、同端末のライトガイドの研究および開発にAmazonは4年の歳月を費やしたという。Paperwhiteのコントラストは現行版Kindleよりも25%高いと同氏は述べた。
Barnes & Noble、ソニー、Koboが提供する競合製品にはIR(赤外線)ベースのタッチスクリーンが採用されているのに対し、Paperwhiteは、静電容量方式のタッチスクリーンを搭載する。Amazonはこの技術を、2009年にTouchcoというマルチタッチハードウェア企業を買収したときから採用している。Touchcoは、AmazonのE-Ink電子書籍端末用の静電容量方式タッチスクリーンを開発していた。
ソフトウェアには、残りのページ数だけでなく、ユーザー自身の習慣に基づいて書籍を読み終わるまでにあとどれだけ時間がかかるかを計算する機能が含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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