初代「Kindle Fire」ではそれほど明確ではなかったかもしれないが、AmazonはAppleの「iPad」に対抗することを目的としている。同社は米国時間9月6日、この目的に向けて同社製品群を拡大した。
Amazonの最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏は6日、「Kindle Fire HD」と名付けられたKindle Fireの新モデル3機種を披露した。これら新製品は明らかに、Apple製タブレットの購入を検討するユーザーの目を奪うことを目的としている。
Amazonが今回発表した新製品の1機種目は、199ドル、7インチ、HD画面搭載のモデルで、内蔵ストレージは16Gバイトとなり、これまでのエントリレベルのKindle Fireの2倍になっている。2機種目は、より大きな8.9インチモデルで、解像度は1920×1200、内蔵ストレージは16Gバイトとなっており、11月20日に299ドルで発売される。同製品ラインの最上位機種となるのは、32Gバイトのストレージを搭載し、4G LTEワイヤレス接続に対応する499ドルのモデルで、Bezos氏はこれを、スペックが同等の729ドルのApple製第3世代iPadと直接比較した。
これらの新機種における最も思い切った特長はおそらく、4Gモデルに対する年間50ドルというデータプランだろう。ユーザーは、Amazonの「Cloud Drive」サービスによる20Gバイトのクラウドストレージに加えて、毎月250Mバイトのセルラーデータを利用することができる。ビデオの視聴やアプリケーションのダウンロードを頻繁に実行するユーザーには適していないものの、同プランは、セルラーサービス付きの他のタブレットのプランよりもかなり安い。例えば、Appleの4G版iPadのデータプランは、Amazonの試算によると同等の年間サービスに対して230ドルになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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