「Firefox」の新しいバージョンが米国時間10月9日にリリースされた。ウェブ開発者向けの変更が施されたほか、MozillaのHTML5コードをサポートする姿勢が打ち出されている。
とは言え、「Firefox 16」は同ブラウザのこれまでのアップデートと比べて画期的な変更点は少ない。
まず、いくつかのHTML5コードが「プレフィックス無し」で記述できるようになった。つまりMozillaは、HTML5が不安定な動作を引き起こすことなく同ブラウザで十分に実行できるレベルに達したと判断したということである。今回新たにプレフィックスが不要になったのは、Animations、Transitions、Transforms、Image Values、Values & Units、IndexedDBなど。Mozillaが開発を支援したBattery APIとVibration APIもプレフィックスが不要になった。
今回の変更は、Firefoxの競争力維持に役立つとともに、これらが十分に成熟し、自分のサイトに組み込めるレベルに達したという、Mozillaからの開発者へのメッセージとしての意味合いをもつ。それは、「未来のウェブ」技術であるHTMLに対する強力な支持の姿勢でもある。
もう1つ、開発者らに新たに提供されたのは「Developer Command Line」である。これは、Firefoxの開発者ツールのキーボード制御を支援するものである。
一方、Firefox 16のAndroid版には、記事の外観を整えて共有しやすくする「Reader Mode」が追加された。Reader Modeが利用可能である場合は、ロケーションバーにアイコンが表示される。アイコンをタップすると、閲覧中の記事またはブログ投稿が再フォーマットされ、写真サイズが変わり、フォントが拡大され、広告が削除される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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