最近では「iPhone 5」の熱狂の波も引きつつあり、モバイル市場も今後しばらくは静かな状況が続くだろうと思う人もいるかもしれない。しかし、そうはいかない。モバイル関連では、2012年の残りの期間にも大きなニュースがいくつも予定されている。
これはうわさにすぎないが、「iPad mini」が10月に鳴り物入りで発売されると予想されている。これまでは、Apple製品に関するうわさはあまり信用できなかったが、iPhone 5に関するリーク情報の状況を考えると、小型な「iPad」のうわさはそれなりに信用できそうだ。
iPad MiniはAndroidタブレット市場をひっくり返すだろう。Androidはまだ、タブレットの売り上げで大きなシェアを獲得できておらず、iPadが市場を支配している。小型版のiPadは、Androidの市場シェアをさらに奪う位置に付けるだろう。iPad miniは、この1年を通じてデバイスの発売としては最大のものになるかもしれない。
Amazonは最近、「Kindle Fire HD」シリーズと、8.9インチモデルを11月に発売することを明らかにして注目を集めた。Kindle FireはすでにAndroidタブレットよりも大きな市場シェアを持っており、HD版のリリースでその傾向は今後も続くだろう。
Kindle Fire HD 8.9に詰め込まれたハードウェアは、低価格な割には非常によく、年末商戦ではかなりの売り上げを上げるはずだ。Kindle FireはAmazonの独自インターフェースを持っているため、本当のAndroidタブレットとは言えないが、今後購入する人の多くは、AndroidタブレットのよりPCに近い操作よりも、Kindleのより単純な操作を選択すると思われる。
またタブレット市場には、今年中に、最初の「Windows 8」タブレットの発売という大きな出来事が予定されている。このWindows RTベースのタブレットは、10月末のWindows 8のリリースに合わせて登場するはずだ。
Microsoftはキーボードケースを持つ「Surface RT」タブレットを用意しているが、これがタブレット市場を分裂させる可能性もある。これが起こるかどうかはひとえに値段次第だが、Microsoftはまだ値段を明らかにしていない。
その他の主なOEM製品もSurfaceと同時に市場に出てくるはずであり、Windows RTを載せたタブレットが店頭に溢れることになるはずだ。最近リークされた価格情報によれば、Windows RTタブレットの値付けは高めになっているが、これが本当かどうかはまもなく判明するだろう。
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