logo

孫社長、スマホ時代は“つながりやすさ”と“速さ”が鍵

藤井涼 (編集部)2012年10月09日 20時33分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ソフトバンクモバイルは10月9日、2012年~2013年の冬春モデルとなる新商品11機種を、10月10日以降に順次発売すると発表した。ソフトバンクとして発表するスマートフォン6機種すべてが最新のAndroid 4.1を搭載し、下り最大76Mbpsの高速通信サービス「SoftBank 4G」に対応。また12月15日からテザリングにも対応する。

 同日都内で開かれた記者発表会では、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏によって冬春モデルや新サービスが紹介されたほか、テレビCMでお馴染みの「白戸家」のメンバーや、新CMに登場するアーティストELTの2人も会場に駆けつけ、発表会を盛り上げた。

  • ソフトバンク冬春モデルとなる新商品11機種

  • テレビCMでお馴染みの「白戸家」も登場

  • 新CMではアーティストのELTが「LTE」に改名して出演するという

 ソフトバンクは9月21日に、アップルのスマートフォン「iPhone 5」を発売したが、同じくiPhone 5を発売したKDDIとの間で、LTEの通信エリアや基地局数、キャンペーン施策など、さまざまなアピール合戦を繰り広げたことは記憶に新しい。

 そのためか孫氏は会見の冒頭、「最近とても感じていることがある。それは競争というのは本当にすばらしいことなんだなということ。我々はモバイルの世界で日々競争しており、競合であるKDDI、ドコモはネットワーク、端末、サービス、料金体系などで一生懸命頑張っている。我々も何としてもそれを超えるんだ、何としても多くの顧客に喜んでもらおうというつもりで日夜努力を続けている」と語る。

スマホ時代に重要なのは“つながりやすさ”と“速さ”

 続いて孫氏は、ソフトバンクの通信エリアについて言及。スマートフォン時代においては「ネットワークが鍵になる」と語り、単に電波がつながるということだけでなく、“つながりやすさ”と“速さ”の両方を兼ね備えることが重要なポイントになると強調する。

 その上で、“つながりやすさ”については、障害物などがあっても電波が届きやすく屋内でもつながりやすい“プラチナバンド”(900MHz帯)の対応エリアを2012年末までに一気に拡大していくと説明。実際、プラチナバンドサービスを開始した7月25日以前は、都内では約40%、郊外では約20%だった弱電スポットの改善率が、サービス開始から2カ月後の9月25日時点でいずれも約80%まで向上しているという。

  • 弱電スポットの改善率

  • 「ソフトバンク Wi-Fiスポット」の品質改善

  • KDDIとのLTE基地局の比較

 “速さ”についての取り組みとしては、「ソフトバンク Wi-Fiスポット」が10月8日時点で32万スポットを超えたことを発表。5GHz帯への対応や、バックボーンの高速化、ログイン時間の短縮化といった品質改善も実施されているという。

 iPhone 5向けに提供されている高速通信サービス「SoftBank 4G LTE」の通信エリアも拡大しており、10月時点でKDDIの「au 4G LTE」の対応エリアは541の市区町村であるのに対し、ソフトバンクは1090と約2倍のエリアに対応していると優位性をアピール。また、実際にソフトバンクの社員が新幹線に乗って測定した調査でも、全国レベルで同社のLTE電波の方がより多くキャッチできたと説明した。

  • イー・アクセスのLTE基地局を合算して約3万局に

 「あまり他社との比較を一生懸命やっても人間が小さく見えてしまうが、これも先ほど話したように、競合というものがお互いを切磋琢磨させるという意味で、我々は前向きにそれを捉えている」(孫氏)

 同社では現在約9000箇所のLTE基地局を設置しているが、2013年の3月までにこれを2万局まで増設。さらに、先日子会社化したイー・アクセスの基地局を合算した約3万局の基地局でLTEサービスを提供していくという。「世界でみてもトップレベルのLTEエリアが展開できる。日本はすでに世界最高レベルだが、さらに高いレベルのネットワークを作りたい」(孫氏)

スマホは全機種Android 4.1、テザリングにも対応

 今回発表された冬春モデルのAndroidスマートフォン6機種は、すべて下り最大76Mbpsの高速通信サービス「SoftBank 4G」に対応している。SoftBank 4Gは、世界標準のネットワーク機器を国内でもそのまま使うことができるTD-LTE方式を採用しており、「(端末調達の面では)非常にコストパフォーマンスが高い」(孫氏)という。

  • 冬春モデルを紹介する孫正義氏

 6機種ともOSに最新のAndroid 4.1を採用しており、音声コンシェルジュ機能や、自身にパーソナライズされた情報を提示する「Google Now」などの機能に対応。さらに、iPhone 5と同様に12月15日からテザリングも利用できるようになる。「ネットワークが混むだろうという理由から、一時は(テザリングを)躊躇していたが、イー・モバイルの買収を前提としてこれを発表できた」(孫氏)

 さらに、グループ会社であるヤフーとの連携も強化。Yahoo!プレミアムの会員特典として、「乗換案内NEXT」や「英語の達人」など、1000種類以上のスマートフォン向けコンテンツが無料で使い放題になるサービスを提供するほか、Yahoo! JAPAN IDとソフトバンク携帯電話のそれぞれの契約者情報を連携させる。さらに、スマートフォンにヤフーのウィジェットやアプリをプリインストールしていくという。

-PR-企画特集