MM総研は10月4日、9月21日から発売されているiPhone 5の購入状況を含めたスマートフォン購入実態の調査結果を発表した。予約開始日の9月14日以降にスマートフォンを購入、予約した1500人を“購入予約者”、今後3カ月後以内にスマートフォンを購入する意向を示した1023人を“購入意向者”として調査している。
購入予約者にスマートフォンの機種を聞くと1位がソフトバンク版iPhone 5(477人、31.8%)、2位がau版iPhone 5(269人、17.9%)、3位がソフトバンク版iPhone 4S(62人、4.1%)、4位がau版iPhone 4S(56人、3.7%)、5位がXperia GX SO-04D(46人、3.1%)となっている。
iPhone 5の購入者は合計746人、割合にして49.7%となり、人気が高いことが分かる。3位と4位にはソフトバンクとauのiPhone 4Sがランクインしており、iPhone 5後でも人気が続いているようだと分析している。
iPhone 5の購入予約者のキャリア比率はソフトバンク63.9%に対してau36.1%という結果になった。今回の調査より前に調べた購入意向の実態調査ではソフトバンク53.3%にau46.7%だったことを踏まえると、実際の購入実績では、予約時よりもソフトバンクがauに差を付けていることがうかがえると分析している。
これを時期別に見ると、9月14~20日ではソフトバンク62.4%対au37.6%、9月21~27日ではソフトバンク64.3%対au35.7%、9月28日~10月1日ではソフトバンク65.7%対au34.3%となっている。徐々にソフトバンク比率が高まっていることが分かる。要因としては9月19日にauを意識して追加で発表したテザリングなどのオプション追加、下取りプログラムの対象機種拡充と割引額の増加が奏功したと分析している。
購入予約者1500人に購入形式を聞くと、全体では「(同じ携帯電話会社での)機種変更」が82.7%。その中でau版iPhone 5では「ドコモからの乗り換え」が16.7%、「ソフトバンクからの乗り換え」が17.1%となっており、他社からの獲得が多いことが判明している。
ソフトバンク版iPhone 5は「機種変更」が91.2%。ソフトバンクは既存のiPhone利用者が多く、同社のiPhone 5への買い換えが進んでいることが購入シェアの高さにもつながっていると説明している。
ソフトバンクの追加発表で注目されているテザリングオプションの契約状況を調べると、iPhone 5購入予約者746人のうち398人(53.4%)がテザリングを契約している。ソフトバンク版iPhone 5の購入予約者477人を対象に下取りプログラムを聞くと、利用したのは158人(33.1%)となっている。
購入意向者1023人に今後購入したいスマートフォンのOSを聞くと、「購入したい」「検討したい」を合わせた購入意向はiOSが872人(85.2%)、Androidが637人(62.3%)、Windows Phoneが480人(46.9%)、BlackBerryが258人(25.2%)の順となっている。
iOSの購入意向を示した873人にauとソフトバンクのiPhone5について、9月27日時点で最新の各種料金やキャンペーン情報を提示して、どちらを購入してみたいと思うかについて質問。その結果、ソフトバンク版が58.9%、au版が41.1%となり、実際の購入予約者同様にソフトバンク優勢となっている。
調査は9月27日~10月1日にウェブアンケートで実施。15~79歳の男女合計2523人を対象にした。
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