Google傘下のMotorola Mobilityが、Microsoftとの間で繰り広げている法廷闘争で1つ勝利を得た。
Motorolaは米国時間10月5日、Microsoftが保有する特許を侵害していないと認められた。この特許は、製品ごとに異なるコードを作成しなくてもさまざまなデバイスで動作するアプリケーションに関連するものだ。今回の判決は、特許侵害訴訟が数多く持ち込まれているドイツのマンハイム地方裁判所で下された。
最初にこのニュースを伝えたのはReutersだった。
この裁判に先立ち、Motorolaはドイツで、自社が保有するH.264関連特許をMicrosoftが製品に利用することをめぐる裁判に勝利し、「Xbox」や「Windows」製品に使用しているソフトウェアの販売差し止め命令を勝ち取っていた。ところが、米国の裁判所は、米国においてこの件に関する調査が終了するまでこの販売差し止め命令の執行を禁止した。5日の判決が下るわずか数日前には、サンフランシスコの連邦控訴裁判所がこの判断を支持したため、Motorolaは製品の販売差し止め命令を実施できない状況になった。
5日に下された判決も含めて、こうした動きによって重要なポイントが浮き彫りになってきたようだ。それは、MicrosoftもMotorolaも決定的な優位に立つことができていないということだ。実際、一方が勝訴しても、すぐにもう一方が勝利を取り返す。
モバイル企業間で起こされている他の訴訟でも、同様のシナリオが展開されてきた。
5日の判決は、MicrosoftとMotorolaが世界中で係争中の他の訴訟には影響しないが、両社(および飽き飽きしている傍観者)にとって心配なちょっとした問題だ。
CNETは、MicrosoftとMotorolaの両社にコメントを求めているが、得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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