「up300.net」は、国産の大容量ファイル転送サービスだ。シンプルな設計ながら、会員登録不要で最大500Mバイトまでのファイルを転送できるのが売りだ。
一般的なファイル転送サービスでは、1ファイルあたりのサイズの上限が100~300Mバイトに設定されていることが多い。本サービスは500Mバイトとかなり余裕があり、また今回試用した限りではアップロード速度も比較的高速なので、ふだん使用しているファイル転送サービスが容量的に手持ちのファイルに対応できない場合にぴったりだ。
使い方は非常にシンプルで、トップページでファイルを選択し、「ファイルの転送開始」ボタンを押すだけ。すぐさま転送が開始される。一部ブラウザでは表示されない場合もあるようだが、転送の進捗についてはプログレスバーおよび予想残り時間、転送速度(kbps)で表示してくれるのでわかりやすい。アップロードの時点でウィルスチェックも行われるようだ。
アップロードが完了したらURLが発行されるので、それを相手に知らせるだけ。サイト上に送信フォームなどは用意されておらず、手動でコピーしてメールなどにペーストしてやる必要があるが、その分メールアドレス漏洩の心配もなく、広告メールが届くといったこともない。ちなみにファイルの保管期限は6日、ダウンロードは上限30回までとなっており、変更はできない。
同時に送信できるファイル数は1つに限られるほか、パスワード認証などの仕組みがないため、URLさえ知っていれば誰でもダウンロードできてしまう点は気をつける必要がある。手動でファイルを削除する機能もあるので、相手がダウンロードしたあとすぐにファイルを削除するなど、セキュリティに配慮してやるとよい。
なにより会員登録不要で500Mバイトという大容量を送れるサービスは、探してみると意外と数が少なく、あっても混雑していることが常だ。ファイル転送サービスの選択肢の一つとして知っておくと、いざという時に役立つことだろう。
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