「Filevo」は最大2Gバイトまでのファイルをオンラインで送れる、いわゆるファイル転送サービスだ。2Gバイトという大容量に加え、差出人名を書かなくともファイルを送れてしまうという匿名性、そして進行度合いを示すバーの分かりやすさが特色だ。
海外のサービスで、日本語の翻訳メニューが用意されているが、精度がいまいちなこともあり、基本的には英語のメニューのまま使うことになる。使い方は一般的なファイル転送サービスと同様で、トップページからファイルを指定してアップロードし、完了したらURLを相手に通知する。
通知方法は、サイト上からメールを送る方法もあれば、URLをコピーして自前のメールに貼り付ける方法もある。サイト上からメールを送る場合はサービス名が差出人名となるため、匿名のまま送信することもできてしまう。アドレス帳などの仕組みは用意されていない。
ユーザー登録をしない場合の送信可能なファイルの最大サイズは1Gバイト、ファイル数は1個までだが、ユーザー登録すると利用制限が緩和されてファイルサイズが最大2Gバイト、ファイル数が3個までになる。またダウンロード速度の制限も緩くなるほか、複数回ダウンロードする際の間隔制限なども緩和される。
ユーザー登録は名前とメールアドレス、パスワードといった基本的な項目に限られており、登録の負担も少ない。ちなみに月7ドルで最大10Gバイトまでのファイルをアップロードできるプレミアムコースも用意されている。
本サービスが分かりやすいのは、アップロードの実行中に表示される進行度合いを示すバーに、アップロード済みのパーセンテージ、バイト数、転送スピード、残り時間が表示されることだ。容量的に本サービスの競合にあたる「FileTruck」でも進行度合いを示すバーは表示されたが、残り時間は表示されなかった。本サービスでは残り時間が表示されるためどの程度待てばアップロードが完了するのか分かりやすい。
ひとつだけ注意したいのは、ファイル受信画面などに表示されている「Download Now」というボタン。このボタンはファイルのダウンロードではなく、まったく関係ない動画共有ツールをダウンロードするためのボタンだ。いわばアフィリエイトリンクで、正しいダウンロードURLの表示を遅延させるなどのまぎらわしい挙動で、ユーザーにこのツールをダウンロードさせるよう仕向けてくる。もちろんツールが必要ならばダウンロードして問題はないが、ファイルをダウンロードするつもりで誤ってそちらのツールをダウンロードしないよう、注意したほうがよいだろう。
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