「Streamfile」は、ストリーミングに対応したファイル転送サービスだ。ファイルのアップロード完了を待つことなく、アップロード開始と時を同じくしてダウンロードを始めることができるので、ファイルの受け渡しが完了するまでの時間を大幅に削減できるのが大きな特徴だ。
おおよその手順としては、まずトップページで宛先のメールアドレスを入力したのち、ファイルを選択してアップロードを開始する。匿名でのアップロードも可能なほか、名前やメールアドレス、メッセージを記入することも可能だ。ファイルサイズの上限は150Mバイトで保存期間は24時間、アカウントを登録すると上限300Mバイトで保存期間48時間に拡張される。
一般的なファイル転送サービスであればファイルのアップロードが完了してからURL通知メールが相手に送られるのに対し、本サービスではアップロードを開始した直後に相手にURL通知メールが届き、すぐさまダウンロードが可能になる。つまりアップロード完了を待たずして相手もダウンロードを始め、アップロードが完了した頃には相手のダウンロードも終わっているという芸当が可能になる。ストリーミング配信ができる形だ。
実際に試してみたところ、アップロードとダウンロードの進ちょくバーがほぼ同期する形で進行し、アップロードの完了とほぼ同時にダウンロードも完了した。本サービスのホームページでは最大で90%の時間を節約できるとしているが、確かに誇張ではないようだ。もちろん一般的なファイル転送サービスと同様に一定期間内はクラウド上への保管もしてくれるので、すぐに受け取れない場合でも安心だ。
待ち時間を減らすという意味で非常にメリットの大きい本サービスだが、ひとつ残念なのは、無料版でのファイルサイズの上限が300Mバイトと、昨今の上限1Gバイトや2Gバイトといったサービスに比べるとやや見劣りすること。前述のストリーミング転送の特徴を生かすためには、ファイルサイズは大きければ大きいほど効果が高いわけだが、容量そのものがやや控えめなことから、真価を発揮するに至っていない。もちろん150Mバイトや300Mバイトで足りるようであれば何の問題もないのだが、さらに大容量のファイルを送受信したければ、最大容量30Gバイト、保存期間2週間の有料サービス「StreamfilePRO」(4ドル95セント)を利用するのもよいだろう。
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