Appleに10億ドル超の損害賠償が認められた評決を覆したいと考えるサムスンが、この訴訟の陪審員長がサムスンが大株主となっているSeagate Technologyに訴えられた過去の経緯を明らかにしなかった点を指摘し、これが評決に悪影響を与えたと主張している。
Bloombergによると、サムスンは米国時間10月2日に裁判所に提出した書類の中で、陪審員長のVelvin Hogan氏は陪審の選任手続きで訴訟との関わりについて尋ねられた際、以前の勤務先であるSeagateに訴えられたことがあると判事に伝えるべきだったと主張したという。Seagateとの訴訟がきっかけとなり、同氏は1993年に自己破産を申請している。
サムスンは申し立てで次のように述べている。「サムスンはSeagateと重要な戦略的関係を結んでおり、その集大成として13億7500万ドルでSeagateに事業部門を売却し、これによりサムスンはSeagateの株を直接保有する筆頭株主になった」
8月24日にカリフォルニア州サンノゼの陪審によって言い渡された評決は圧倒的にAppleに有利なもので、サムスンはこれを覆すべく働きかけを行っている。この評決でサムスンは、モバイル端末のソフトウェア関連特許について約10億5000万ドルの損害賠償を命じられた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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