Hewlett-Packard(HP)の最高経営責任者(CEO)を務めるMeg Whitman氏は、アナリストの会合で自社に対する自らの考えを述べたが、その根底には、同社は役員の交代で混乱し、苦悩している事業ユニットとバランスシートを立て直すには時間がかかるというメッセージが込められていた。
一方、HPの2013会計年度の見通しは目標を達成できないようだ。最高財務責任者(CFO)のCathie Lesjak氏は、同社の非GAAPベースでの利益は1株あたり3.40ドル~3.60ドルで、売上高の落ち込みは11%~13%になると予想していると述べた。
ウォール街の予測では、2013会計年度の利益は1株あたり4.18ドルであった。HPは全社的に状況がよくないとみている。
Whitman氏のメッセージは、あまり代わり映えのしないものだった。実際、同氏の発言は最近の決算発表における電話会議のようであった。要点は次のとおりだ。
問題は「特効薬」が存在しないということだ。実際のところ、HPの最大の問題は多角化し過ぎたことかもしれないが。
今後、HPは企業向けのクラウド、セキュリティ、情報にフォーカスしていくだろう。2013年に、技術サービスが企業部門に統合される予定だ。
Whitman氏はPCとプリンタについても楽観的だが、HPは製品間のギャップを埋める必要があると述べている。多機能プリンタは問題点の1つだ。
Lesjak氏は、バランスシートと会社が直面している現実をひととおり説明した。同氏は信用格付けをシングルAの中位まで回復させることが優先され、負債ポジションの削減が必要だ述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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