comScoreの最新調査によると、米国のスマートフォン市場におけるシェア争いでは、サムスン電子がトップの座を維持しているものの、Appleはこの宿敵との差をどんどん縮めてきているという。
米国でモバイル契約を結んでいるユーザー3万人以上を対象とした同社の調査(数値は2012年6~8月までの平均)によると、サムスンのシェアが横ばいとなっているのに対して、Appleはシェアを大きく伸ばしている。「iPhone 5」の発売を間近に控えた(発表すらされていない)時期に行われたこの調査では、興味深いことにAppleの次世代スマートフォンの登場を待たずしてiPhoneのシェアが伸びていることが示されている。
Appleのスマートフォン市場におけるシェアは2.1ポイント増加しており(モバイル契約者を対象とした調査で4月以降、最大の上げ幅を見せている)、同市場2位のLG電子に迫っている。なおLG電子は、8月までの3カ月平均でシェアを1ポイント近く落としている。
comScoreの次回の月次レポートでは、首位および2位の座をめぐる争いにおいて、Appleが2位に浮上し、ランキングの首位にいるライバルのサムスンとの戦いに対する準備を整えることがほぼ確実となっている。
台湾企業であるHTCは同調査においてシェアを0.2ポイント上げているものの、スマートフォン市場における販売は低迷しており、売上も落ち込み続けている。7月に発表されたHTCの第2四半期決算によると、同社の純利益は前年同期比57%減を記録していた。
一方、Google傘下のMotorola Mobilityは米国のスマートフォン市場においてシェアを0.8ポイント下げ、11.2%を獲得するに留まっている。
プラットフォームに目を向けると、モバイル契約者を対象とする今回の調査でシェアを伸ばしたのはAppleとGoogleのみであり、他社のプラットフォームはシェアを落としている。
「Android OS」はかろうじて1.7ポイント増加し、そのシェアを52.6%としている。同モバイルOSの開発元であるGoogleは2012年9月、Androidの1日あたりのアクティベーション数が6月の100万台から、130万台を超えるまでに増加したと発表している。なお、同OSが最初にリリースされて以来、合計すると5億台を超えるAndroidデバイスがアクティベートされたことになる。
一方、Appleは「iOS」のシェアを2.4ポイント増加させ、34.3%にしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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