コロン、ダッシュ、それに丸かっこで始まった単純な顔文字は、現在では進化して膨大な数の表情や感情、しぐさを表すようになった。笑顔を表す「:-)」から、口ごもった様子を表す「:-&」や単純にハートを表す「<3」などが生まれようとは、誰が想像しただろうか?
米国時間9月19日、顔文字「:-)」が生まれて30年になった。
1982年9月19日、米カーネギーメロン大学教授のScott Fahlman氏がこの笑顔の顔文字をコンピュータサイエンス学部のオンライン掲示板に初めて書いたと、同大学が明らかにしている。
Fahlman氏が書き込んだのは、文字通り以下の内容だ。
以下の文字列を、ジョークであることを示すマークとして提案する。
:-)
横向けに見てほしい。最近の傾向を見ると、ジョーク以外のことにマークを付けた方が、実は手間が省けるかもしれない。その場合はこれを使おう。
:-(
このアイデアはヒットし、他の大学そして最終的にはウェブ全体に広がった。また広がっただけではなく、数百もの別の感情、例えばイライラ、酔った、恥ずかしいなどを表現する顔文字へと変形していった。特定の人物を表す顔文字まで登場した。Elvis、John Lennon、それにアニメ「シンプソンズ」の主人公ホーマー・シンプソンなどだ。これらは「Gmail」「iPhone」などほとんどの活字書体プラットフォームで使われている。
今日では、この顔文字はどこにでも存在すると言える。Fahlman氏は、30年前に自分が始めたことがこれほどまでに普及するとは想像だにしなかっただろう。
「あれは、私の人生のうちの10分間だった」と、同氏は9月に入ってTelegraphに語った。「私のコメントを一部の友人が面白がってくれると期待しており、それで終わると思っていた」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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