サムスンの「GALAXY S III」を所有するユーザーは脆弱性にさらされているが、その脆弱性をOver The Air(OTA)アップデートによって修正することができる。
サムスンは米国時間9月26日、ユーザーはセキュリティアップデートをOTAでインストールすることができると述べた。このセキュリティアップデートは、他人がリモートから端末上の個人データをすべて削除できるという脆弱性からユーザーを保護する。
セキュリティ研究家のRavi Borgaonkar氏がこの脆弱性を発見し、アルゼンチンで先週開催されたセキュリティカンファレンスでデモを披露した。この脆弱性は、サムスンのUIである「TouchWiz」がUnstructured Supplementary Service Data(USSD)コードを処理する方法に関連し、USSDは端末のキーパッドに対してコマンドを実行することが許可されている。多くのソフトウェアダイヤル機能では、コードに加えてユーザーが「送信」ボタンを押さなければならなくなっているが、サムスンのソフトウェアはこれが不要になっているとBorgaonkar氏は主張していた。
このことを発見した悪質なハッカーらは、この脆弱性を利用してリモートから端末上の全データを削除できる悪質なコードをウェブ上で使用可能にした。Borgaonkar氏によると、この脆弱性は、ウェブリンク、QRコード、さらにはSMSを通して悪用される危険性があるという。
サムスンは、どのようにしてこの脆弱性に対処したかについては明らかにしなかったが、この問題は「既に解決されている」としてユーザーらを安心させた。興味深いことに、Borgaonkar氏は「この攻撃を適用できるのはサムスンの端末だけ」だったと述べている。
米CNETは現在、サムスンに今回の修正に対するさらなる情報について問い合わせているが、まだ得られてはいない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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