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学生が分析した「ヤフトピに足りないもの」 - (page 2)

藤井涼 (編集部)2012年09月20日 17時20分
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ヤフトピとTwitterの連携で網羅的な状況把握を

 3人目の熊さんが発表したのが「突発災害に関するネット上での対応について」。世間の関心の高い事柄について、報道機関の情報やTwitter上の反応にどのようなつながりがあるかを検証するという内容だ。

  • 熊さん

 ここでは、8月に近畿地方で発生した豪雨を対象に、発信方法の異なる(1)新聞社のニュースサイト、(2)Twitterのつぶやき、(3)Yahoo!トピックスの3つの媒体で、どのように情報が発信されたのか、またユーザーはネット上で災害に関する十分な情報を手に入れることができているのか、といった点を調査した。

 その結果、速報性に関しては報道機関やTwitterが優れており、報道機関の記事に依存するヤフトピは多少遅れてしまうという課題がある。一方で、全体の状況把握については、Twitterは現場の情報が中心になるため、全体的な状況は把握しにくいが、ヤフトピは配信記事や関連記事が豊富なため、全体状況を把握しやすい。

 被災者が求める情報については、災害直後は京阪電車、志津川など、より具体的な名詞や地名で検索される傾向にある。また、Twitterでは特に警報や非難情報などがよくシェアされており、被災地では報道機関のサイトはあまり閲覧されていないと推測した。

 これらの結果に加えて熊さんが注目したのが、各媒体から発信される情報量。やはり個人がリアルタイムに発信することができるTwitterが情報量は圧倒的に多い。また、ツイートの中には現場の情報だけでなく、各媒体が発信した情報へのリンクなども含まれている。

  • 発信方法の異なる3媒体を分析

  • 分析結果

  • 記事内でのツイートの表示を提案

 そこで提案するのが、トピックスの記事内に関連したツイートを表示するという施策。これまでも記事の下部に関連するツイートは表示されていたが、今後はハッシュタグで良質なツイートのみを選択しよりサイト上部に表示することで、ユーザーは記事内の災害対策情報と現場のリアルタイムな情報を同時に把握できるようになると説明した。

 熊さんの発表をもって、学生たちによるプレゼンは終了。3名はインターンシップの2週間を振り返り、トピックスの作成を通じて、ウェブメディアならではの情報発信のおもしろさや難しさを実感したと語っていた。

インターンシップを通じて「宿題をもらった」

 3名のプレゼン後、Yahoo!トピックスチームに所属するヤフー編集本部メディア編集部の奈須川信幸氏と、ヤフー メディアサービスカンパニー編集本部 Yahoo!トピックス担当サービスマネージャの山本悠氏に、初めて実施したインターンシップの感想を聞いた。

  • Yahoo!トピックスチームに所属する奈須川信幸氏(右)と山本悠氏(左)

 奈須川氏:2週間という短い期間でよくまとめてくれたなと思います。最初に意図していた通り、彼らから教わることが予想以上に多かったので、今回のインターンシップは本当にやってよかったなと振り返って思います。また、彼らも何か得られたものがあるのではないでしょうか。(インターンシップが)初めてだったため、多少詰め込みすぎたのではないかという課題はあるにせよ、とりあえずはいい結果に終わったのではないかと思います。

 山本氏:インターンシップを通じて、いろいろと宿題をもらったなという気がしています。たとえば、藤井さんが課題として挙げていた、ターゲットをどこに絞るのか、どのように伝えるのかということ。我々も大切にしてきたつもりでも時に忘れていたことや、必ずしも自分たちの意図した通りに伝わっていないということにも改めて気づかされました。また、原田さんのどうやって記事の裏付けを取るかというところだったり、熊さんの他のメディアの情報をいかに取り入れていくかというところ、つまり情報の連続性と網羅性を担保するかというところについても、具体的に提案してもらえたので、本当に実施してよかったなと改めて思いました。

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