次にPS Vitaについては、まず本体新色のコズミック・レッドとサファイア・ブルーを11月15日に発売する。3G/Wi-Fiモデルが各2万9980円、Wi-Fiモデルが各2万4980円。このほかインナーイヤーヘッドセットやポーチなど、3種類のPS Vita用の周辺機器を同日発売し、11月以降は全てのPS Vita本体商品にARプレイカードを同梱し、順次出荷を開始する。
そして、すでにPS3向けに展開している定額制サービスパッケージ「PlayStation Plus」を11月からPS Vita向けに展開する。ゲームタイトルのフリープレイ、コンテンツ購入の際のディスカウント適用など、さまざまな特典が受けられるサービスで、PlayStation Plusに加入しているPS3の既存ユーザーは そのまま、PS Vita向けのサービスを受けられる。日本での価格は30日間で500円、365日間で5000円。
さらに10月中旬からは、ソニーの本屋「Reader Store」が配信するコミックコンテンツへの対応を開始する。PS Vitaから直接コミックが購入可能となり、PlayStation Storeより無料でダウンロードできる電子書籍アプリ「Reader for PlayStation Vita」を通してさまざまなコミックが読めるようになるという。サービス開始時には3000冊を用意し、ボタンやタッチでの操作や、縦持ちと横持ちの両画面に対応している。
こうした中、クロスプラットフォーム展開として、新たに「Cross-Buy」プログラムも展開する。これは、PS3版とPS Vita版の両方が用意されているソフトのうち、どちらかを購入すると、もう一方のソフトが特別価格で購入できるというプログラムだ。日本では11月22日発売予定のみんなのGOLF6を皮切りに導入を開始。みんなのGOLF6に関しては、もう一方のダウンロード版を約半額で提供する。
PS Vita向けアプリに関して、niconicoのニコニコ生放送の配信に対応したアプリも発表された。2013年のリリースを予定している。
PS Vita向けゲームタイトルとしては、12月にファーストパーソンシューティング(FPS)「コールオブ デューティブラック オプスディクラシファイド」がスクウェア・エニックスから日本で発売することが発表された。そして、SCEから発売されるアクションゲーム「SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)」を今冬に体験版を配信し、発売日は2013年春発売予定に変更した。
新作タイトルとしては、マーベラスAQLから「ヴァルハラナイツ3」を2013年初頭、「閃乱カグラ SHINOVI VERSUS-少女たちの証明-」を2013年2月28日、「朧村正」を2013年3月28日に、それぞれ発売予定であることを発表。閃乱カグラについては、すでにシリーズ展開も行われているが、新規シリーズとして展開するとし「いろんな部分の限界にチャレンジして制作していきたい」(執行役員 はしもとよしふみ氏)とコメント。コーエーテクモゲームスからは新規シリーズとなるアクションゲーム「討鬼伝」を、PSPとPS Vita向けに同時リリースを予定。
バンダイナムコゲームスからはガンプラをモチーフに「破壊」をテーマとしたガンダムシリーズゲームの新作「ガンダムブレイカー」をPS3とPS Vita向けに開発中。さらにPSP用ソフトとして開発を進めているマルチプレイ型アクションゲーム「GOD EATER 2」について、PS Vita向けにもリリース。両機種間での協力プレイやアドホック・パーティにも対応する。
今回のカンファレンスではPS Vita関連で多くの時間が割かれていたが、SCEJプレジデントの河野弘氏は「PS Vitaが目指すのは、究極のポータブルエンターテイメント」とし、新しいカラーバリエーションの投入やPS Vitaタイトル、アプリの充実、クロスプラットフォームなどを挙げ「PS Vitaの持つ大きな可能性を最大化させ、長く愛されるプラットフォームにすることが、ゲーム業界の活性化に繋がると強く信じている」と語った。
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