キヤノンは9月17日、これまでよりも小型ボディながら35mmフルサイズのCMOSセンサを搭載した「EOS 6D」を発表した。発売は12月上旬を予定している。
新開発の35mmフルサイズCMOSセンサ(約2020万画素)を搭載。映像エンジンDIGIC 5+を搭載し、広いダイナミックレンジや美しい色再現、豊かな階調性を実現したという。ISO感度は100~2万5600。連写撮影は約4.5コマ/秒。ファインダの視野率は約97%で、5D Mark IIと同等のペンタプリズムを採用し、クリアな視界を実現したとしている。オートフォーカスは11点AF、中央1点クロス。UHS-I対応のSDカードスロットを備える。
今回のEOS 6Dの特長は、フルサイズを搭載しながらも軽量でEOSシリーズとして初となるWi-Fi/GPSを内蔵している点だ。重さは約755g(バッテリ込み)。EOS Kissシリーズよりも1つ上の層を狙う「ネオスタンダードモデル」と位置付けるAPS-Cサイズの「EOS 60D」の約755gと変わらない。フルサイズCMOSセンサを搭載した従来モデルにはハイアマチュア向けの「EOS 5D Mark III」があるが、約950gだ。サイズは幅144.5mm×高さ110.5mm×奥行き71.2mmで、奥行きはEOS 60Dよりも7.4mmもスリムになっている。
ボディ素材には、フロントとリカバーにマグネシウム合金を使用し、トップカバーに樹脂を使用。さらにシャッターユニット、ミラー駆動モータ、CMOSセンサパッケージの小型化などにより、軽量化したという。防塵・防滴構造はEOS 5D Mark IIIと同等だとしている。なお、EOS 5D Mark IIIはマグネシウム合金のみを使用しており、EOS 60Dは樹脂のみを使用。ただし、軽量化とGPSの搭載のため、今回はバリアングル液晶や内蔵フラッシュを搭載していない。
また、Wi-Fi/GPSを搭載し、スマートフォンとの連携が行えるのも特長のひとつだ。iPhone/Android向けの専用アプリが用意され、スマートフォンからライブビューで画面が見られるほか、シャッターを切ることもできる。Tv値やAv値、ISO値などをスマートフォンから設定できるほか、フォーカス操作やピントを拡大して確認したりできるなど、本格的なリモート撮影機能を備える。さらに画像転送機能もあり、カメラ内にある画像をスマートフォンへ転送することも可能だ。
価格は、本体のみがオンラインショップ販売予定価格で19万8000円、本体と「EF24mm-105mm F4L IS USM」のレンズキットが29万8000円となっている。このほか、アクセサリも用意され、「バッテリーグリップ BG-E13」が希望小売価格2万1000円、「フォーカシングスクリーン Eg-AII」が2940円。
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