新しいコンピュータコネクタを普及させるのは通常、至難の業だ。
しかし、4億台以上もの「iPhone」を売り上げ、多大な影響力を持つAppleが、通常の制約に縛られることはない。したがって、「iPhone 5」に新しく採用されたコネクタ「Lightning」が成功を収めるであろうことは間違いない。
このケーブルによって、Appleが2003年から採用してきた30ピンのコネクタが置き換えられた。当時、この古いケーブルに接続する同社端末は「iPod」だけだった。これまでのコネクタと同様に、一端はUSBに接続する。
しかし、電話本体に接続するもう一端は、これまでよりもかなり幅が狭い。両端にはそれぞれ4つの電気接点があり、どちら向きにも接続できるようになっている。特に小型化が進むにつれ、USBケーブルの接続方向にはいつも悩まされる。また、新コネクタは耐久性においてより優れているとAppleは述べた。
AppleはLightningポートアダプタを29ドルで販売するが、この新技術によって、30ピンのコネクタを使用するこれまでのアクセサリ製品の一部は廃れていくことになる。Appleは同社ストアにおけるこのアダプタのページに、「このアダプタにより、Lightningコネクタを搭載する端末を30ピンアクセサリの多くに接続することができる」と記しているが、「VideoとiPod Outには対応しない」という大きな但し書きを付け加えている。
米国時間9月12日の発表では、報じられていたとおりに新しいiPhone 5コネクタが発表されたが、うわさされていた19ピンのコネクタは登場しなかった。
Lightningポートは、こちらも12日に発表された最新「iPod touch」にも採用されている。同製品にもiPhone 5と同様に、これまでよりも大きい4インチ画面が搭載されている。
Appleはアダプタに加えて、Lightningと30ピンコネクタを接続する2メートルのケーブルを39ドルで、LightningとUSBを接続する標準ケーブルを19ドルで販売する。
Appleは、新コネクタのサポートに向けて、Bose、JBL、Bowers and Wilkins、Bang & Olufsenといったアクセサリメーカーと協力している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?