新人開発者が業界に足を踏み入れるために重要なのは、将来の雇用主に対して、相手が望むものを持ち合わせていると示すことだ。この記事で説明するヒントは、その役に立つだろう。
新入社員レベルの開発者が仕事を探そうとするのは、大変な経験になる場合がある。あらゆる仕事が、自分が持っているよりもより長い経験や、自分が使ったことのないツールに対する専門性を必要とし、奨学ローンを返すのも難しいような給料しかもらえないように見えるかもしれない。しかし実際には、雇用する側の状況を変えるためにできることはあまりないとしても、仕事を見つけやすくするために、あなたの側でできることはたくさんある。
新しい雇用機会の話は、他の開発者から聞くのがベストだ。リクルーターもいいのだが、開発者からは、まだリクルーターに話が行っていない仕事について先んじて聞ける可能性もあるし、リクルーターが適当な人材を見つけるのに苦労している仕事の話を聞けるかもしれない。また、彼らからは他の人と差を付けられるような個人的な紹介や、推薦さえもらえるかもしれない。
開発業界で初めて職を得ようとしているのであれば、卒業1カ月前に就職活動を始めて、うまくいくことを願う、というわけにはいかない。一度働いたことがあり、職種を変えたいと思っている場合も、新入社員レベルの開発者は普通、書類上は同じように見えるということを理解しておく必要がある。早く雇われ、よい職に就きたければ、集団から頭一つ抜け出すことが必要不可欠だ。そして、それにはプロセスが必要となる。ただ、「いい学校」に行き、「正しいツール」を使えるだけでは十分ではない。職務経験が0年から3年の.NET、Java、PHPの開発者は、世の中に掃いて捨てるほどいる。まず基礎を作るところから始めなければ、他の人よりも自分を雇うべきである理由を示すのは難しいだろう。
自分を差別化するもっともよい方法の1つは、自分が取り組んでいる実際のプロジェクトを示すことだ。それが職場や学校の外で行われているプロジェクトで、あなたがそのプロジェクトを進めるのを待ち望んでいる人たちがいたり、あなたを指導している人がいれば、なおいい。「最初の仕事では、時間管理アプリケーションに取り組みましたが、ソースコードをお見せすることはできません」というのは簡単だ。現れた求職者がデモを見せたり、面接官にコードのコピーを見せて質の高いコードを書けることを証明したりすることはまれにしかない。自分だけのプロジェクトや、緩やかにつながったチームで作業をしている実績があれば、仕事を進める際に誰かが事細かに指示する必要はないことを示すことができる。これは、新入社員レベルの開発者を雇おうとしている雇用主が、常に心配していることだ。
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