DNSおよびホスティングプロバイダーGo Daddyがサービスを提供するウェブサイトが米国時間9月10日にダウンした。「Anonymous Own3r」というTwitterアカウントを使用するハッカーが、自分がサービスを停止させたと主張している。
Go Daddyの広報を担当するElizabeth Driscoll氏は米CNETとの電話インタビューで、「Go Daddyは断続的なサービス停止に見舞われている。これによって、われわれのサイトと一部の顧客サイトに影響が生じている」と述べた。「現在、全サービスの復旧に向けて作業中であり、この会話の間にも一部はオンライン復旧している」(Driscoll氏)
Driscoll氏は、どれくらいの数のサイトが影響を受けているのか、その数が数千単位なのか、それとも数百万単位なのか、また、サービス停止によってGo Daddyがホスティングするサイトだけが影響を受けているのか、それとも同社のDNSサービスを利用するサイトもダウンしているのか把握できていないと述べた。また同氏は、サービス停止の原因は不明で、ハッカーの主張に対してもコメントできないと述べたが、サービス停止が始まったのは米国太平洋時間9月10日午前10時すぎであると述べた。
「問題は、私自身が現時点でお話しできるほど多くの情報を把握していないことだ」とDriscoll氏は述べた。
今回のサービス停止を最初に公表したのがアカウント@AnonOpsLegionによるツイート「#TangoDown -- http://www.godaddy.com/ | by@AnonymousOwn3r」であったため、オンライン活動家集団であるAnonymousが今回のサービス停止の背景にあると考える者もいた。
しかし、アカウントAnonymousOwn3rはいくつかのツイートで、「Anonymous集団ではない。攻撃したのは私だけだ」とはっきり述べた。
Anonymousのファンと思われるあるユーザーからは、「おいおい、この攻撃は企業だけでなく、あなたのイデオロギーを支持する人々にも影響を与えている。攻撃の根拠は何なんだ?」というツイートがあった。
その後、アカウントAnonymousOwn3rはブロック全体のDNSサーバをダウンさせたのかという質問に対して、「そうだ。それほど複雑ではない」と答えた。
続いて、「私はDDOS攻撃を仕掛ける場合、サービスを何日間も停止させたいと考えている。攻撃期間は無制限だ。1時間かもしれないし、1カ月かもしれない」と述べた。
アカウントAnonymousOwn3rは自身の行動について、「godaddyを停止させたのは、サイバーセキュリティの安全性を確かめたかったのと、今は話せない他の理由があるからだ」と説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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