Googleは、このほど買収を発表したVirusTotalによって、セキュリティソリューションの製品群を強化する。
VirusTotalは、疑わしいファイルやURLを解析して、ウイルス、ワーム、トロイの木馬などあらゆる種類のマルウェアを高速検出する無償のセキュリティサービスを提供している。
ユーザーはオンラインツールにアクセスし、自身のデスクトップからチェックしたいファイルを選択するだけでよく、あとはシステム側が対応してくれる。同サービスが現時点でサポートするファイルのサイズは最大32Mバイトだ。
スペインを本拠とするVirusTotalは現地時間9月7日のブログ投稿で、今回の合併は消費者にとって良いニュースであり、マルウェアの作成者には悪いニュースだと述べ、その理由として以下の2点を挙げた。
当社のマルウェア調査ツールの品質と能力は絶えず向上することになり、改良のペースは加速するはずだ。またGoogleのインフラによって当社のツールは、まさに必要とされるときにいつでも対応できる体勢が確実に整うことになる。
VirusTotalは今後も独立して運営され、他のウイルス対策企業やセキュリティ専門家との既存のパートナーシップも維持される予定だ。
この買収がGoogleのサービスにどのような影響を及ぼす可能性があるか、GoogleもVirusTotalも詳しい計画を明らかにしていないが、「Gmail」などのプログラムを通じて共有される悪質なファイルからユーザーを保護するため、「Google Apps」全体にVirusTotalのソリューションを統合することもあり得る。
買収の金銭的条件は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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