日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は9月4日、個人向けインクジェット複合機の新製品として「HP Photosmart 6520」と「HP Photosmart 5520」、ビジネス向けインクジェット複合機「HP Officejet 4620」を発表した。9月13日より順次販売を開始する。
Photosmart 6520/5520ともに、プリンタとタブレット、スマートフォン、PCなどの無線LAN対応デバイスを直接接続できる「ワイヤレスダイレクト」機能を備える。モバイルデバイスからのワイヤレス印刷や、モバイルデバイスへのスキャンデータの送信がより手軽に行えるのが特長だ。
また、自動両面ユニットを内蔵しており、自動両面印刷や両面コピー機能も行える。スキャンしたデータは、PCやメモリカードに保存できるほか、PCを介さずにプリンタから直接送信したい端末にメールで送信できる「スキャン to 電子メール」を搭載する。
Photosmart 6520は見やすい3.45インチのタッチカラースクリーンを搭載するほか、2段給紙トレイにより、A4用紙と写真用紙などの使い分けが可能だ。HP Directplus価格は1万6800円。
HP Photosmart 5520はHP Directplus価格で1万円を切る9870円とコストパフォーマンスの良さが特長だ。26.5インチのタッチスクリーンを搭載する。
Officejet 4620は、FAX機能とADF(自動給紙装置)を搭載した製品だ。SOHOや小規模オフィスのビジネス用として必要な機能をコンパクトにまとめつつ、HP Directplus価格は1万2810円と低価格だ。
日本のインクジェットプリンタ市場は、家庭用とビジネス用含め全体で2011年度で600万台の市場があったという。25%がビジネス市場で、一般の家庭向けは75%とまだ大きな市場と見る。
価格帯で見ていくと、2つ山があるという。2万円以下の家庭向け市場は約270万台、1万円以下は約100万台となっており、日本HP プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 プリンティングシステムズ事業本部 インクジェットビジネス本部 本部長の松本達彦氏は「低価格帯に強いメーカーとしてがんばっていく」とした。
同社ではモバイル端末からプリント、スキャン、コピーのジョブの実行、遠隔地からインク残量確認など多彩な操作が行える「HP Printer Control APP」とインターネットまたは無線LAN経由のウェブ印刷に対応した「HP ePrint APP(旧称:HP ePrint Home & Biz)」の2つのアプリケーションを日本語化している。
今回新たにWindows PC/Mac向けの専用プリンタードライバ「HP ePrint Software」を提供開始した。ドライバをインストールしておくと、Windows/Macの各アプリケーションの印刷ダイアログから、「HP ePrint」を選択するとインターネットで接続された「HP ePrint」対応プリンタのアドレスを指定し、直接印刷ができるようになる。
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